2017年2月17日、韓国サムスングループの事実上のトップ、サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)容疑者が、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友・崔順実(チェ・スンシル)被告などをめぐる事件に絡みついに逮捕された。韓国最大の財閥トップの逮捕は韓国はもちろん日本でもトップニュースとして報じられているが、総帥逮捕という創業以来79年の歴史で初の事態に揺れる「サムスンマン」たちの姿を、韓国の各メディアが伝えた。
聯合ニュースが追ったのは、ソウル拘置所前で裁判所による逮捕状発付の決定を聞いたサムスン関係者らの姿だ。関係者10人余りは、前日の16日午後8時ごろにソウル中央地裁での令状発付の審査を終え拘置所に移された李副会長の「釈放」を出迎えるため拘置所前で夜通し待ったが、結局、待ちわびた請求棄却の吉報は届かず、容疑者となった李副会長と会うことはかなわなかった。沈痛な面持ちでうなだれ、小声で言葉を交わしていた彼らに記者が心境を尋ねたが、皆頭を横に振るだけで何も答えなかったという。
ニュース1もやはり「ショックに見舞われ、空を見上げため息をつくばかり」と拘置所前の関係者の様子を伝え、「サムスン『衝撃』に何も言えず」との見出しを打った。それでもある関係者は「1度目の逮捕状請求の時と容疑が大きく変わらないのに、(1度目は棄却された)逮捕状が発付され面食らっている。今後の裁判で容疑を晴らすためベストを尽くす」と前向きな発言をしたが、また別の関係者は「天が崩れるというのは恐らくこういう感じを言うのだろう。どうしたらいいのか分からない」と話したという。
またニューシスは、事実上のトップ逮捕という「まさかの事態」が現実になり、サムスンはパニック状態に陥ったと伝えた。匿名を求めた関係者の一人は「崔順実事件で国全体が騒がしかったが、正直なところ、財界を代表するサムスンの総帥が逮捕されるとは思ってもみなかった。まさかと思っていたことが実際に起こり、周囲からは心配の声が上がっている」と明かしたという。また同報道によれば、グループの役員らは、李副会長の立場が今後どのようになるのか、またグループ全体の経営をどう進められるのかなどについて、慌ただしく議論を始めているそうだ。
サムスン1社の混乱が韓国の経済全体に大きな悪影響を及ぼすとの懸念は財界などからも上がっているが、この問題が他企業に波及する恐れを指摘する声もある。ある財界関係者はニューシスの取材に対し「懸念していたことが実際に起こった。これからはサムスンだけでなく、崔順実事件に関わった他の企業も最悪の局面を逃れられない状況になった。これらの企業のリスク懸念による投資の委縮や経営のつまずきは避けられないとみられる」と述べた。 レコードチャイナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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