2017年1月25日水曜日

トランプ就任演説を酷評

20日就任演説で米国第一を宣言したトランプ大統領。大統領選時から、トランプ氏不支持を鮮明にしてきた米国内の主要紙は、こぞって就任演説を酷評しています。

ニューヨーク・タイムズ紙は21日付の社説で、トランプ大統領の陰気なピジョンとの見出しを立てました。大統領はあまりに無礼で、気掛かりになるほど歴史に無関心なピジョンを示したので、就任演説は、彼の大統領職に対する希望よりも疑念を抱かせるものとなった。

トランプ氏はを宣言し、自分自身を救世主のように売り込んだとして、トランプ大統領に対する期待はそれほど高くなかったが、同政権の幕開きの瞬間は例えようがないほど失望を招くものだったと伝えています。

経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルも同日、トランプ氏のポピュリスト(大衆迎合)宣言との見出しで社説を掲載。この日から米国第一のみだと演説した中の、のみ、という言葉は当初なかったものの、演説時にトランプ氏が入れたと報じました。その上で、米国第一を唱える、トランプ氏の言葉使いの危険性は、世界に対する嫌悪を生む極端な愛国主義を引き起こしかねないと警鐘を鳴らしました。

ワシントン・ポスト紙は21日付の社説で、通常は民主主義と平和的なリーダーシップが説かれる就任式で、トランプ氏は好戦的で孤立主義者のトーンを示したと指摘。米国憲法にある正義を実現する、自由の恩恵を実現するや正義、自由、平等など、国民を奮い立たせる言葉を歴代の大統領は就任演説で使ってきたが、トランプ氏はその代りに、大虐殺、引き離された、破壊するなどの言葉を使ったと指摘。

同紙はコラムニストのジョージ・F・ウィル氏の米国人の大虐殺という言葉を使用した事を歴史上、最も恐ろしい就任演説だと批判しています。

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