中国教育部はこのほど、小中高校教材に記される抗日戦争(日中戦争)期間を従来解釈してきた「8年」から「14年」に改める通知を出したのをきっかけに、中国国内では、当時の中国共産党の対日姿勢に注目が集まっている。
中国共産党政権は長い間、歴史をねつ造し「中国全民族を率いて抗戦した『中流砥柱』(苦しく辛い状況でも毅然として動かない人や集団)」と自称してきた。しかし、これまで歴史学者による研究では、中国共産党は1931年の「九一八事変(満州事変)」以降、日本軍やその情報機関と共謀し、国民党が率いる国軍に対抗していたことがわかった。
中国共産党指導者の毛沢東や周恩来はかつて日本の侵略に感謝し、日本側からの巨額な戦争賠償を放棄したことを通して、日中戦争中、中国共産党が日本軍と共謀し、国民党の抗戦を妨害した実態を改めて浮き彫りにした。
公開文献からみる毛沢東の「日本に感謝」発言
1956年、元陸軍中将の遠藤三郎氏との会談では、毛沢東は「あなたたち(日本皇軍)はわれわれの教師だ。われわれはあなたたちに感謝しなければならない。あなたたちがこの戦争で、中国国民を教育してくれ、撒かれた沙のような中国国民を団結させることができた。だから、われわれはあなたたちに感謝しなければならない」と話した。
(出典:王俊彦『大外交家周恩来』(上)、経済日報出版社出版、1998年、P210)
1960年6月21日、日本文学代表団と左派文学家の野間宏氏などと会見したとき、毛沢東は「一部の(日本人)友人は『日本が中国を侵略したから、よくない』と話した。私は『侵略は当然よくないが、しかしこの悪い一面だけを見ないでほしい。別の面から見ると、日本は中国に大きな助けをしたのだ。もし日本が中国の大半を占領しなかったら、中国国民は目を覚ますことができなかっただろう。この点からいうと、われわれは日本皇軍に感謝しなければならない」と述べた。
(出典:中華人民共和国外交部・中国共産党中央文献研究室編『毛沢東外交文選』、中国共産党中央文献出版社・世界知識出版社、1995年改版、P438)
1961年1月24日、毛沢東は日本社会党所属国会議員の黒田寿男氏と会見した。毛は1956年に日本の日中輸出入組合理事長の南郷三郎氏との会談に触れて、「日本の南郷三郎氏は私と顔を合わせた途端、『日本が中国を侵略したので、お詫びを申し上げなければならない』と話したが、しかし私は彼に、『われわれはそうは思わない。日本の軍閥が過去において中国の大半の土地を占領した。このため、中国国民は教育を受けることができた。そうでなければ、われわれは今まだ山の中にいて、北京で京劇を見ることさえできなかった。
だから日本の資本壟断と軍閥はわれわれに好いことをした。感謝が必要であれば、むしろわれわれが日本軍閥に感謝しなければならない』と答えたのだ」と話した。
(出典:中国共産党中央文献研究室編『毛沢東文集第8巻』、「日本人民斗争的影响是很深远的
(日本語:日本人民闘争の影響は非常に深遠である)」人民出版社、1999年)
1964年7月9日、毛沢東は第2回アジア経済討論会に参加したアジア、アフリカ、オセアニアの各国の訪中代表団と会見し、再び南郷三郎氏を言及した。
毛は「日本資本家の南郷三郎氏は私と話したことがあって、彼は『申し訳ない、日本は中国を侵略した』と話した。私は『いいえ、もし日本帝国主義が大規模な侵略を起こし、中国の大半を占領しなかったら、中国国民は団結して帝国主義に反抗することはできなかったし、中国共産党も勝利を得ることができなかった』と答えた。
「実際に、日本帝国主義はわれわれの良い教師だ。第一に、彼らは蒋介石(国民党の力)を弱めた。第二に、われわれは共産党が支配する根拠地と軍隊を発展させることができた。抗戦(日中戦争)前、われわれの軍隊は一時30万人規模に発展したが、われわれ自身の誤りで、2万人余りまで減ってしまった。しかし、8年間の抗戦期間中、われわれの軍隊は120万人まで発展できた。ご覧ください、日本はわれわれに大きな助けをしてくれたのではないか?この助けは、日本共産党がしたのではなく、日本軍国主義がしてくれたのだ。なぜなら、侵略したのは日本共産党ではなく、日本の資本壟断と軍国主義がわれわれを侵略したのだ」と発言した。
(出典:中華人民共和国外交部・中国共産党中央文献研究室編『毛沢東外交文選』、「从历史来看亚非拉人民斗争的前途(日本語:歴史から見るアジア・アフリカ・ラテンアメリカ人民闘争の将来)」中国共産党中央文献出版社・世界知識出版社、1994年版) 大紀元日本より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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