米大統領にドナルド・トランプ氏がいよいよ就任。米国第一主義を掲げた過激な発言は相変わらずだ。今年に入って行われた世論調査では不支持が半数を超えた。就任前にも関わらず異常事態だ。「教えて!goo」には「トランプ次期米大統領の日本非難について」との相談が寄せられている。世界中がこれから始まるトランプ政権の動きに戦々恐々としているようだが、今回はちょっと気になるトランプ氏の女性遍歴を紹介したい。
■かつての交際相手がフランス大統領夫人に
トランプ氏は億万長者である一方、エミー賞を受賞したテレビ番組「アプレンティス」の司会を務めるなど人気タレントとしての顔も持つ。3回の結婚と2回の離婚、婚姻中に有名人と流した浮名はゴシップ雑誌の格好の的となってきた。昨年の大統領選に勝利して以降、日本の新聞、雑誌、ウェブメディアでもこれらの記事を引用する形でトランプ氏の女性遍歴が明かされている。
初めての妻イヴァナさんはチェコ出身の元モデルで1977年に結婚し92年に離婚。2番目の妻マーラ・メイプルズさんは女優で1993年に結婚し99年に離婚。いずれもトランプ氏の浮気が原因で離婚したとされるが、高額な慰謝料を争った泥沼離婚のニュースは世界を駆け巡った。結局、トランプ氏は2人の元妻にそれぞれ数十億ドルの慰謝料を渡したとされる。ちなみにイヴァナさんは大統領就任が決まった元夫に対し、自分をチェコ大使に任命するようアピールしたそうだ。
過去に交際相手として報じられた有名人が、モデルとしても活動したテニス選手のガブリエラ・サバティーニさんと歌手で女優のカーラ・ブルーニさん。カーラさんはその後、フランス大統領だったサルコジ氏と交際・結婚し、その美貌から最も美しいファーストレディーの名声を欲しいままにした。トランプ氏の3番目の妻で2005年に結婚した現夫人のメラニアさんはスロベニア出身の元モデル。これから最も美しい“歴代ファーストレディー”の座をカーラさんと争うことになる。
■不動産王は破産王でもあった?
米経済誌フォーブスが発表した2015年版の長者番付によると、トランプ氏の資産総額は45億ドル(約5400億円)。ニューヨークのマンハッタンに建つ超高層マンション「トランプ・タワー」(1983年竣工、58階建て)「トランプ・ワールド・タワー」(2001年竣工、72階建て)で知られ、不動産ブームを象徴する大富豪だ。ちなみにトランプ・ワールド・タワーのエレベーターに実際よりも高い90階まで表示があるのは、トランプ氏の見栄っ張りの性格のためといわれている。
トランプ氏は意外にも破産を4回も経験。不動産王の破産はもちろん日本でも注目された。2004年8月12日付産経新聞の経済面に「不動産王ドナルド・トランプ氏が率いるカジノホテル運営会社は10日までに、米連邦破産法の適用を9月中に申請する方針を発表した。18億ドル(約2000億円)もの負債を抱え経営が悪化した」との通信社の配信記事を見つけた。カジノ事業は1990年代前半にも破産している。
バブル景気に湧く日本に押されるように1980年代後半から債務が膨らんでいき、カジノ事業、ホテル事業と2度破産。再起後の2004年の破産は米同時多発テロの影響で観光客が減少したことが原因だった。そしてリーマンショックで大打撃を受けた2009年に連邦倒産法の適用を申請したのが一番最近の破産だ。その度に繰り返し再起してきたのは凄いことだが、そのぶん踏み倒した借金や解雇した従業員の数も膨大なわけで、人物像が語られるときにマイナスに作用することも少なくない。
ただ、年代をみれば分かるように経営難に端を発する会社の整理・再建と、浮気に端を発する自身の離婚・再婚を同時に進めていったタフさには恐れ入る。「トランプ自伝」(ちくま文庫)には「求めるものを手に入れるまで、押して押して押しまくる」との言葉が出てくる。ビジネス成功の秘訣として「仕事も遊びも同じように楽しめ」という趣旨の名言も残した。トランプ氏はまさにそれらを体現してきたといえるだろう。 夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年1月19日木曜日
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