2017年1月18日水曜日

開業1年、人もカネも集まらなかったAIIB 融資9件のうち6件は協調融資

だからいわんこっちゃない。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が北京市で開業して1年が経過したが、融資が決まったのはパキスタン向けなどわずか9件、総額17億3000万ドル(約1970億円)にとどまった。当初700人を計画した本部職員数は90人にも満たず、審査や融資実務がなかなか進まないお粗末ぶりだ。
 
AIIBは習近平指導部の肝いりで、57カ国の創設メンバー国を集め、資本金1000億ドル(約11兆4000億円)で開業した。ただ、融資が決まった9件のうち6件が世界銀行や日米主導のアジア開発銀行(ADB)などとの協調融資。他の国際金融機関に頼っているのが実態だ。

開発銀行は通常、融資資金を調達するために債券を発行するが、最大の出資国である中国の格付けが反映されるAIIBは、ADBのように「トリプルA」格を取得できず、無格付けで債券を発行するという異常な運営が指摘されていた。

金融業界から専門的な人材が思うように集まっていない。要因は北京の深刻な大気汚染だけではないはずだ。

トランプ次期米大統領の顧問はAIIB参加に前向きとされたが、現在ではトランプ氏と距離を置いているとされる。AIIBは恥も外聞もかなぐり捨てて日米に参加を求めるしか打開策は見当たらず、中国主導を捨てるしか道はなさそうだ。 infoseek newsより

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