2017年1月22日日曜日

新大統領、隣国で就任式

昨年12月に大統領選に勝利した西アフリカ・ガンビアのバロウ新大統領が19日、隣国のセネガルの首都ダカールにあるガンビア大使館で就任を宣誓しています。国外での就任式実施は、選挙で敗れた現職のジャメ氏が退任を拒否し続けているためで、地域連合体、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、バロウ氏を支持。宣誓直後に新大統領を承認するとともに、ジャメ氏に退任を迫るため、軍事行動に着手しています。

ロイター通信によると、ECOWASはバロウ氏の就任宣誓を受けて、民主主義回復作戦と名付けた軍事行動を開始。ただ、ECOWAS委員会のデソウザ委員長は19日夜、最後の瞬間まで対話を通じた解決があると考えるとして、現地時間20日正午まで作戦を停止し、ジャメ氏の退任を待つと表明。

デソウザ氏によると作戦には、セネガルとナイジェリア、トーゴ、マリから計7000人が参加。ガンビアの南東と南西、北からすでに国境を越えて待機しています。

バロウ氏は就任宣誓後、すべてのガンビア国民にとって忘れることのできない日だと表明。われわれの国旗が世界の民主主義諸国の一員として高く掲げられると述べています。

ジャメ氏は1994年にクーデターで権力を掌握してから、強権的な支配を実施。今回の大統領選ではいったん敗北を認めたものの、その後、退任を拒否し続けています。

国連の安全保障理事会は19日、ガンビアの政権交代に向けたECOWASの努力を支持するとした決議を全会一致で採択。グレテス事務総長も声明で支持を表明。

ガンビアの首都バンジュールでは、市民が街頭に繰り出して新大統領の就任を喜びました。国軍はジャメ氏を支持していますが、静観しているという。

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