南米アルゼンチンのアンデス山脈で見つかっていたインカ帝国時代のミイラのDNAを解読した結果、現代のアメリカ先住民から殆ど見つかっていない珍しいタイプと判明した。
スペインやアルゼンチンなどの国際研究グループが、13日付の科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』に発表しました。
ミイラは1985年に発見されたもので、約500年前にインカ帝国で行われた儀式で生けにえにされた、7歳の男児です。
研究グループは肺の組織から細胞小器官のミトコンドリアDNAを抽出し解読することに成功しました。
ミトコンドリアDNAは母親のものだけが子どもに伝えられます。長い年月の間に突然変異が生じるので、様々な人々の違いを比較することで、母系を通じた系統関係を調べることが出来ます。
ミイラのミトコンドリアは「C1b」というグループのこれまで知られていないタイプと分かりました。研究グループはこのタイプをC1biと名付け、これまでにデーターベースに登録されている全世界の約2万8000件のミトコンドリアDNAと照合しました。
その結果、南米のペルーとボリビアに同じタイプのミトコンドリアDNAを持つ人がいる可能性がある事が分かりました。
今回の研究結果は、現生人類がどのように南北米大陸に広がっていったかを明らかにする上で重要と考えられます。
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