中国の景気減速が鮮明となっている。国内総生産(GDP)成長率の低下だけでなく、輸出入の減少、不動産投資の伸びの鈍化など、中国経済がすでに高度成長を終えてしまったことを明確に示す経済指標が相次いで発表されている。
一部では、不動産バブルや株式バブルなどの崩壊によって中国経済がハードランディングするのではないかと懸念する声もあがっているが、中国経済が中国メディアのFX財経網は20日、中国経済がハードランディングした場合、世界経済にどのような影響があるかを論じる記事を掲載した。
記事は、研究機関のオックスフォード・エコノミクスによるレポートを紹介し、中国経済は世界のGDPの約11%、世界貿易の約10%を占めていることを指摘。さらに、資源分野では世界の石油消費の約11%を占めることなどを挙げ、「中国がくしゃみをすると世界全体が風邪をひくのだ」と、その影響力の大きさを主張した。
中国の輸入量は2015年1-9月に約4%減少したが、これによって同期間の世界の貨物貿易の伸びを約0.4%低下させたことになる。したがって、中国と密接な貿易関係にある国は中国鈍化の影響をもろに受けることになる。
記事はさらに、中国の景気後退で貿易相手国のGDPも低下するため、間接的に世界経済に大きな影響を与えると指摘。例えば日本は対中輸出が減少するだけでなく、中国の景気減速の巻き添えとなる韓国などほかのアジア諸国からの影響も間接的に受けることになるだろうと指摘した。
また、中国経済の成長鈍化に伴い、世界の資源価格が暴落したが、中国の景気減速はオーストラリアやブラジルなどの資源大国にとって直接的な打撃となる。実際にブラジルはすでに景気が低迷しており、中国の資源輸入が減少していることと無関係ではないだろう。
記事は、「中国経済がハートランディングすると、世界経済が大幅に減速することになる」と指摘し、中国と貿易面で密接な関係にある国ほど直接的な影響を受けることを指摘したうえで、さらに間接的な影響として世界にデフレが広まる恐れがあることを指摘した。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年11月27日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁
金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...
-
インターネット 上には「掛けてはいけない電話番号」と銘打たれた、詳細不明の電話番号のリストが多数存在しています。それら電話番号と共に書かれている文面を見るに「掛けると死ぬ」「呪われる」「ドッペルゲンガー」「 宇宙人 」「貞子の電話番号」「花子さんの電話番号」などなど、いかにも恐ろ...
-
ホラー 映画『ファイナル・デッドコースター』で描かれるような遊園地での悲惨な死亡事故は、残念ながら現実でも起きてしまうことがある。今年8月には岡山県の遊園地で、走行中のジェットコースターの安全バーが外れ、乗客1人が負傷する事故が発生した。また、同日には大分県の遊園地でも、レールを...
-
人を殺した人と会う。 死刑囚 の実像に迫るシリーズ【3】 「“あの時”に 時間 を戻せたらいいのに、ということはいつも思います。ただ、もしも“あの時”に戻れるとしても、今の自分で戻りたいです。自分まで当時の自分に戻ったら、また同じことを繰り返してしまいそうだからです」 昨...
0 件のコメント:
コメントを投稿