2015年11月27日金曜日

韓国の労働意欲低下

複数の韓国メディアは26日、スイスの国際経営開発研究所(IMD)が、このほど発表した「2015世界人材レポート(IMD World Talent Report2015)」に注目。自国の「頭脳流出による国民経済力の競争力の低下」と「労働意欲」が懸念すべき状況であり、良い人材らは仕事を求め、常に外国に目を向けている一方、韓国経済の復興を導いた「ハングリー精神」と「良質の労働」が昔話になっているなどの見方を示した。

同レポートによれば、韓国の「労働意欲」は、調査国61カ国中54位と最下位圏だ。韓国の関係者らからは「先進国ではないのに先進国と錯覚したせい」との指摘も出ている。「頭脳流出」は61カ国中17位だった。韓国メディアは良い人材が韓国国内から海外に流出していることは、国家の経済力の競争力を落としていることにほかならないと危機感を示した。

韓国の全国経済人連合会常務は自国について「持たざる国」であるからこそ、これまで人材育成には成功してきたと説明。「頭脳流出」については「国内に良質の雇用がほとんどないためだ」と述べたという。

同報道に対し、韓国のネットユーザー達は「ハングリー精神? 骨の髄まで働かせておいて、泥棒だけを増長させてるだけなのに、働きたいか?」、「ハングリー精神がないだって。韓国が先進国だと思ってたって? そうじゃない。先進国ではないと思ってるよ」、「ハングリー精神がなくなった=奴隷が奴隷らしくなくなった?」、「ヘル朝鮮(地獄の朝鮮)でハングリー精神をもって生活したら、一生ハングリー(hungry:お腹ペコペコ)で生活することになる」といった皮肉を込めたコメントが多く寄せられた。

また、「職業の差別がとても深刻。だから当然、意欲もでてこない」、「仕事をするほど貧乏になることを知ってるくせに」、「先進国でもないのに商品価格だけは先進国よりも高く売りつけ、月給は途上国水準で貰えって」など、実感を反映させたと思われるコメントが目立つなどの特徴もある。

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