2015年11月23日月曜日

24日、民需衛星、H2Aロケットで打ち上げ

三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、カナダ企業の通信放送衛星を載せたH2Aロケット29号機を、鹿児島県の種子島宇宙センターから24日午後3時23分に打ち上げると発表した。商業衛星だけを載せた純粋な商業打ち上げは初めて。衛星が目指す軌道のより近くへ運ぶ技術改良を加え、受注を後押しした。本格的な打ち上げビジネス参入につながるか、成否が注目される。

ロケット改良、長時間飛行

これまでのH2Aは、政府やJAXAの「官需」衛星を打ち上げてきた。2012年5月に打ち上げた韓国の地球観測衛星は、JAXA衛星との「相乗り」だった。今回は世界第4位の衛星運用企業テレサットの大型通信放送衛星(約4.9トン)単独の打ち上げ。打ち上げ責任者の二村幸基(にむら・こうき)三菱重工技師長は「成功すれば市場での認知度が高まる」と期待する。

H2Aは28機中27機が成功しているものの、コスト面などで世界の受注競争では苦戦を強いられてきた。今回の通信放送衛星のように赤道上空約3万6000キロを周回する静止軌道に投入する静止衛星の需要は多いが、赤道から離れた種子島からの打ち上げは効率の悪い軌道にしか衛星を送り込めなかった。このため、静止軌道に到達するまでに衛星の燃料を消費し、寿命が短くなることが弱点だった。

欧州のアリアンスペース社は赤道に近い南米の仏領ギアナに発射場があり、多くの静止衛星の打ち上げを請け負う。三菱重工とJAXAは今回、より遠くまで衛星を運べるよう第2段ロケットの高度化を図った。静止衛星「ひまわり8号」の打ち上げでは約30分後に衛星を切り離したが、今回は4時間半後という長時間飛行に挑む。飛行中の燃料蒸発を減らすため、オレンジ色の燃料タンクの表面は白い塗装に変えた。

H2Aロケット

2段式で全長53メートル、重さ289トン。日本初の国産ロケットH2で培った技術をもとに宇宙開発事業団(現JAXA)が開発し、2001年に1号機が打ち上げられた。03年に6号機で失敗した以外は28号機まで成功している。07年から打ち上げ事業は三菱重工業に移管された。

基幹ロケット高度化

H2Aロケットで打ち上げる衛星の負担を減らすため、第2段エンジンに長時間飛行を可能にする技術改良を加えた。燃料の有効活用、エンジンの冷却機能の改善などのほか、衛星を目指す軌道に精度良く投入するため、エンジンのパワーの細かい制御を可能にした。毎日新聞より

このうち上げが成功すれば、民需用の衛星を打ち上げ、世界のロケット受注競争にくいいることが可能となる。是非、改良化したH2Aロケットの打ち上げの成功を願う。

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