トルコ戦闘機がトルコ・シリア国境付近でロシア爆撃機を撃墜した事件を巡り、ロシアはトルコ批判を強め、両国の緊張が続いています。ロシアのラブロフ外相は、トルコ機がシリアの主権侵犯をし、攻撃したと批判。ロシアはシリア領内に新たに地対空ミサイルを配備する方針を示すなど対空軍備増強方針を発表しました。これに対してエルアンドル大統領は撃墜は改めて正当化すると共に、今後も領空侵犯などには断固とした措置を取る考えを示しました。
ロシアのプーチン大統領は25日の記者会見で、撃墜事件後に、どのような事件が起こるか分からないし、我々はそれに反応しなければならないと事態の重大さを強調。トルコへのロシア市民の渡航禁止は必要に迫られた措置だと語りました。
ラブロフ外相は同日の会見で良く計画された挑発行為のようだとトルコ政府首脳部を非難。ロシアは自国の空爆機が出撃拠点としているシリアのラタキア空軍基地に最新鋭の地対空ミサイルを配備する計画を示し、また地中海に展開する黒海艦隊のミサイル巡洋艦、モスクワ、にシリア・トルコ国境一帯に防空体制を取らせました。
一方、トルコのエルアンドル大統領はロシア空爆機が飛行していた地域は過激派組織ISでなく、トルコ系トルクメン人が済んでいると指摘。私達自身の治安と同胞の権利を守っているだけだと表明しました。
撃墜事件の背景には、シリア北西部ラタキア周辺部に住むトルコ系トルクメン人の問題があります。英BBCなどによると、トルコはシリアに150万~350万人住むトルクメン人を同胞と見なし、支援してきました。
2011年にシリアが内戦状態に陥ると、トルコは反体制武装勢力としてトルクメン人2000人~1万人を訓練し、武器を供与してきました。
9月末にはロシア軍が空爆を開始。反アサド政権の武装勢力を軒並み空爆し、トルクメン武装勢力その空爆の被害にあったといわれます。領空侵犯をトルコがロシアに繰り返し警告してきたことは事実ですが、今回の撃墜の理由の背景に、同胞を守ることがあったことは否めません。ロイター通信によるとラタキア周辺に空爆を加えました。
トルコも加わる軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)はこれ以上の軍事対立は避けたい意向で、24日大使級緊急理事会でも集団的自衛権に基づく共同防衛の第5条に触れませんでした。
ロシアのラブロフ外相もNATO加盟国の中にもトルコに同調せず、まっとうな評価をする国々もあると述べ、NATO全体とは争わない姿勢を示しました。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年11月27日金曜日
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