約半世紀ぶりの国産旅客機である三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行。記者は厳戒体制の愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)に張り付き、その歴史的瞬間をこの目で見た。開発を始めてから10年以上をかけてこぎつけた初飛行だけに、航空関係者にとっては直前の緊張感、そして成功の喜びはひとしおだった。記者も思わず感激した。
朝起きると、現地の空は晴れ渡っていた。薄い雲はあるが、飛行の支障になるほどではなさそうだ。当日の天候によっては、直前に延期となる可能性もあったが、これなら心配ない。
日頃、飛行機マニアらでにぎわう展望台だが、MRJの飛ぶ可能性がある9~13日は閉鎖された。初飛行だけに万全を期したようだ。このため、空港内には限られた関係者のほかは報道陣しか入れない。マスコミ関係者だけで200人近くが詰めかけた。その一人となった幸運をかみしめた。
集合は午前6時半。滑走路の脇の建物からその瞬間を待つ。白くスマートなMRJの機体が日差しを浴びてたたずむ姿は美しかった。パイロットらが乗り込み、動き出すのを今か今かと待ちわびる。
そして午前9時過ぎ、ようやくMRJが動き出す。駐機場から滑走路に出ると、周囲の空気は緊張感で張り詰めた。技術の粋を集めてつくられただけに失敗はないとわかっていても、何しろ半世紀ぶりの初飛行。ジェット機としては国産初なのだ。
滑走路をゆっくりと走り出す。徐々にスピードを上げると、前輪が浮き上がり、MRJは大空に舞い上がった。機体が空中に浮いた瞬間、約200人の航空関係者から拍手がわき上がった。ハンカチで目頭をぬぐい、握手で喜びを分かち合う姿も見られた。
型式認証の取得、期限通りの納入、世界の強豪との販売競争…今後の課題を挙げればきりがない。しかし、約1時間半後に着陸したMRJの初飛行は確かに成功した。約半世紀の間、ほぼ止まっていた日本の航空機産業史が再び、力強く動き出したと強く感じた。産経ニュースより
初飛行に成功したMRJ航空機、沢山の人が見守る中無事に離陸して、ジェット機が飛び立った。
まだ、課題はあるだろうが、日本の技術の集大成を結集したジェット機である。この航空機が世界中に飛び立つ日が目前である。拍手を送りたい。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年11月11日水曜日
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