2015年11月13日金曜日

基礎科学の大切さ

2015年11月6日、韓国・聯合ニュースはこのほど、人類初となる「重力波」の観測に挑戦するための装置「KAGRA」が日本で完成し、科学界は「初めて検出に成功した研究者はノーベル賞を受賞する」とみていると報じた。これに韓国のネットユーザーは「成功を願っている」などと反応。日本のネットユーザーは「ノーベル賞なんて後からついてくるもの」などと、謙遜している。

「KAGRA」は、今年のノーベル物理学賞受賞者・梶田隆章さんが所長を務める東京大学宇宙線研究所などが運営する大型低温重力波望遠鏡。梶田さんがノーベル賞を受賞する業績を上げた「スーパーカミオカンデ」がある岐阜県・神岡鉱山に設置された。

時空のゆがみから生じる「重力波」は、アインシュタインが1916年にその存在を予言したが、実際に検出されたことはなく、初めて検出に成功すれば、ノーベル賞ものなどとされている。

このニュースは韓国でも注目を集め、ネットユーザーからは「日本だけど…成功を願っている」「基礎科学分野で日本を超えることはできない」「これが日韓の国民性の違い。日本と比べると、韓国はまだ後進国なのだと実感する」「やっぱり日本。ノーベル賞受賞者が100人を超える日も近いだろう」などのコメントが集まった。

韓国の現状を嘆く「日本は40年前から基礎科学分野を支援しているが、韓国は3年たって成果がなければ支援を中断する。それに、成果を出しても、ほとんどがコピーしたものだ」「韓国は支援金を与えると、教授らのゴルフ代に消えてしまう。税金が増え、庶民がつらい思いをするだけだ。いっそ何もしない方がいい」といった意見も少なくなかった。

これに対し、日本のネットユーザーは「ノーベル賞なんて後からついてくるもの。狙って取れるようなものじゃないだろ。真実や事実に対する純粋な探究心こそ重要」「ノーベル賞とかの名誉はたんに結果にくっついてくるものであって、それを目的に研究や仕事をしてるわけじゃない」「ノーベル賞はあくまでも研究の結果が評価されて初めて『授与される』もの」などと反応。

韓国のネットユーザーが「韓国は何でも日本のまねをするのに、なぜこういうところはまねしない?」と声を上げると、「まねをするという発想がアウト」「まねからノーベル賞は生まれない」などと指摘している。

韓国は目先の利益を優先する国民みたいである。基礎科学は時間がかかるが、それが、見つかれば新しい科学分野が誕生する。日本人と韓国人との思考の違いである。

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