2012年4月17日火曜日

今夏の関西は計画停電を実施か

枝野幸男経済産業相は17日の閣議後の会見で、関西電力管内で計画停電の可能性があるとの認識を示した。経産相は「計画停電の可能性は否定していない。少しでも不安があれば計画停電の計画を立てる」と語った。

また資源エネルギー庁が示した需給見通しは政府のエネルギー・環境会議で外部の意見とも比較・検討する意向を明らかにした。

野田政権は関電の大飯原子力発電所3、4号機の再稼働は妥当とする判断を行ったが、枝野氏は「再稼働は地元、国民の理解が前提。現時点では理解を得ておらず、理解が得られるよう努力する」と語った上で、計画停電の可能性を示唆。「最大需要と最大供給の見通しのギャップをどう埋めていくのか。いずれにしても関西はギャップが出るので、(契約に基づき大口需要家に節電を要請する)需給調整契約はじめ、さまざまな節電のご無理をお願いする努力をする」と述べた。

資源エネルギー庁が関電からの情報を基に示したこの夏の需給見通しは、一昨年夏並みの猛暑で原発ゼロの場合、最大需要に対し供給が18.4%不足する。大飯原発3、4号機(合計出力236万キロワット)が再稼働した場合でも10.7%の不足となる見通しだ。

電力需給に関する政府見通しに対する信頼度が低いのではとの質問に対し、「私もその不信感を持ちながら経産大臣に就任した。ただ、短期と中長期での違いもあり、資源エネルギー庁としては誠実に仕事をしていると思っている。これはエネルギー・環境会議で外部の見方とオープンな場で比較する」と語った。ただ、その場合、大飯原発再稼働を妥当と判断した前提の需給見通しが覆る可能性があるのかとの質問には「論理的にはあり得ることは否定しないが、今回の判断に至った見通しが大きく変わることはないだろう」と述べた。ロイター通信より


関西でも猛暑の夏になれば、計画停電が実施されるという見解を示した。大飯の原発が再稼働しても10%の電力不足に陥り、計画停電をしなければならないという。大口の需要家は電力使用量の少ない日曜日や土曜日に生産をシフトしなければならなくなる。


S協はどうするのであろうか、結構な電力を使用しているはずである。設備投資もしているのでそれらが稼働すればより一層電気を使用することになる。計画停電になれば稼働時間を考慮せざる得なくなるだろう。土、日が出勤になり、平日が休みという事態もあり得る話である。稼働時間も一定制限されるかも知れない。計画停電で倒産したり、利益が少なくなる企業が出てくるかも知れない。S協も計画通りの出荷が出来なくなれば、その様な状態に陥る可能性もあり得る。また、冷凍・冷蔵分野なども大量の電気を使用するので、一定の制限は受けることになる。

クーラーの使用は極力制限されるので、脱水症状に陥る人が出るのでは無いかと思う。大飯の原発は地元の合意が前提であり、まだ地元の合意が得られていない。

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