ギリシャの港町ペラマ町は、かつて造船業で栄えていました。しかしここ数年、造船業の衰退で町は衰退してしまいました。これに輪を掛けたのが国の緊縮予算(財政危機)です。ペラマの失業率はギリシャの平均率の3倍に当たる60%になっています。
健康保険料も国の機関の使用料を払えない…。国際NGO「世界の医療団」が設けた無料診療所に人々が押し寄せています。治療に加え、最近はミルクやパンなどの食糧を求めてくる来る人もいます。
診療所は2年前に移民の治療のために開設されましたが、今では患者の80%ギリシャ人。彼らの多くは、地元の病院に行く交通費も無い状態です。「診療所に来る人に、あなたの子どもは病院に連れて行く必要がある。ここでは治療が出来ないと伝えます」町民は病院に行く交通費も持っていないという状況です。
こう嘆くのは診療所の小児科医、リアナ・マイリさんです。同NGOによると、町民の大部分は1ヶ月200ユーロ(2万2000円)未満で暮らしています。
5ヶ月、8ヶ月と電気無しで暮らす世帯もあります。彼らは冬に木片を燃やして暖を取り、子ども達は残飯から食べ物を得ています。
債務危機の中を苦労して進むギリシャは、財政破綻を避けるために、金融支援を受け入れを余儀なくされました。その支援は、賃下げや歳出削減などの痛みを伴う犠牲の下で実施されています。そうした措置は、同国を5年連続の不況へ突き落とすのに一役買いました。
ギリシャ人の多くは、賃金や年金の削減、増税の痛みを感じています。ペラマのような町は、社会の最も弱い層を痛みつける危機の深刻さを示しています。
ロイター通信
ギリシャの国民の不満は高まりつつある状態です。4月~5月の選挙でどのような政権が生まれるかは分かりませんが、国民の不満は深刻さを増しています。ユーロ圏離脱の政権が生まれるかも知れません。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2012年4月4日水曜日
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