2015年6月26日金曜日

ギリシャの年金生活者

ロイター=ギリシャの首都アテネに暮らす、多くの年金生活者が現在立たされている状況は、ギリシャへの支援を巡る債権団との話し合いがうまくいかない理由の核心を突いている。

ギリシャの年金制度は、国家予算の大きな部分を占め、年金受給者は贅沢な年金を受け取っているいるように見えるが、実際には多くの高齢者は苦しい生活を強いられている。

アテネで暮らす79歳の女性は、光熱費や水道代を滞納しがちで、失業した息子にも援助をしているという。常に借金があり、映画や劇場などに行くことは考えられないという。
このような年金生活者の暮らしが、ギリシャ政府と債権団との交渉で溝が埋まらない理由になっていっる。

ギリシャは5年に及ぶ緊縮策の影響もあり、リセッション(景気後退)から本格的な不況に陥っている。ギリシャは生活必需品増税や年金削減には断固反対している。

ギリシャがデフォルトの危機に直面している中、債権団が提示した改革案は一蹴。ギリシャ政府は、国民全てに恥をかかせる狙いがあると非難している。

債権団はギリシャの年金システムは経済規模に比べて多きすぎると考えている。EU統計局は2012年度のギリシャ年金支出額は、国内総生産(GDP)比で17.5%で、他のEUより高いという。現行は緊縮策により16%まで下がっている。

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