2015年6月12日金曜日

AIIBは中国が拒否権握る

中国主導のAIIBに参加に慎重な、日米の懸念が裏付けられた。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた定款の草案で、中国が単独で30%の議決権を保有し、非常勤の理事がメールで決算するという。投資先の、環境や人権への配慮もなく融資が決められるという。
AIIBの資本金は1000億ドル(12兆円)で中国は単独で約30%出資するという。出資率に応じて議決権が決まるが、重要案件は75%以上の賛成が必要であり、30%の出資率を保有する中国が事実上、拒否権を握ることが出来る事になる。
理事会は設置するが、理事は無給で非常勤として、メールなどで持ち回り決裁する仕組みである。迅速に融資を決定出来る組織を目指しているという。国際的に見ても金融機関の常識とはかけ離れた機関である。
中国が拒否権を持つことは、中国の意のままに融資先が決まると言う事であり、AIIBは中国のための中国による中国の金融機関である。

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