北朝鮮は25日、85回目の朝鮮人民軍(北朝鮮軍)創建記念日を祝った。軍全体に食料品や生活必需品などの特別配給が行われたが、すべて一般住民に供出させたものだった。
両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、恵山(ヘサン)市では各世帯に石鹸などの生活必需品や、ニラ、豆腐などの食料品の供出が求められた。また各工場、企業所、洞事務所(末端の行政機関)は職員らに対し「歯ブラシのある人は歯ブラシを、歯磨き粉のある人は歯磨き粉を供出せよ」と呼びかけた。
さらに咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、会寧(フェリョン)市ではかつて住民に3000〜5000北朝鮮ウォン(約39円〜65円)の寄付を強制していたが、金正恩党委員長が「住民に金銭的な負担を課してはならない」との指示を出した。あまりにも頻繁に募金が行われ、世論が悪化したことを意識してのものだろう。
しかし金正恩氏のこの指示も、必ずしも徹底されてはいないようだ。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の両江道の情報筋によると、各洞事務所は、1世帯あたり7000北朝鮮ウォン(約91円)を徴収している。3つの人民班(町内会)が合同で、国境警備隊に食事を供給するための資金にする名目だ。
この情報筋が所属する人民班は、25国境警備旅団2大隊の隊員1人あたり、豚肉の入ったスープ、豆腐1丁、おかず3皿、タバコ1箱、アルコール度数25度の酒数杯分を提供した。
また、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、会寧ブタ工場(養豚場)は体重80キロのブタを100頭、海岸警備隊と国境警備隊に送った。
このような「人民軍支援事業」は表向き、国民が自発的に行っているものとされているが、実態は半強制的なものだ。国民としては、何も提供しなければ後でどのような不利益を被るかわからない。当局はそのような不安心理を利用し、国民を搾取しているわけだ。 デイリーNKより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年4月27日木曜日
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