しかし、中国船の合間にフィリピン船が点在しており、仲裁判決にはある程度従っているようです。中国は昨年10月にフィリピン船の追い出しをやめ、スカボロー礁の外れで操業を認めました。
ロイター通信の記者が先週、スカボロー礁に入りました。中国が2012年に同礁の主権を主張して以来、初めての外国メディアによる取材です。同礁は中国、フィリピン、台湾、ベトナムが領有権を争っています。
礁湖の中に入れるようになったのはいいことだと、言うのはパラワンさん。中国人にはここにいてほしくない。数が多いからこちらの漁にも影響する。でも一緒にやりたいと思う。追い出されたくない。
今のところ、フィリピン船と中国船の心通わす共存が続いています。100㍍も離れずに並んで碇を下ろしています。麦わら帽子をかぶった中国人漁師が船の間を行き来し、身振り手振りでフィリピン人漁師とたばこや酒、魚の交換をしています。
小さなボートが音を立てて礁湖に出入りしています。そこはサンゴが波を和らげ、数百年にわたって漁民に豊富な獲物を与え、嵐からの避難場所となってきました。
すし詰めのぼろ船に乗ったフィリピン人漁師は、数の上では中国人のおよそ1/10。増強された中国船団と争うことに不満もあります。以前は漁を数日したものだったが、今は数週間だ。でも少なくとも獲物はあると船長‥漁師歴20年のロサルさんは語ります。
中国海警局の派遣する6隻の艦船が海域を取り仕切ります。ここは仲裁裁判所が全ての国が従来、漁をしてきた場所だと宣言した海域。同裁判所はスカボロー礁の主権については判断していません。
フィリピンのマナロ外相は、漁船の出入りが改善したことについて、仲裁判決に沿ったものであることは確かだと言います。
漁民らによると、中国海監は大型の礁湖侵入を認めていませんが2人乗りの小型船には自由に操業させています。それは中国人もフィリピン人も同じだとロサルさんは言います。
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