2017年4月21日金曜日

警戒維持の中国、タブー化した金正恩暗殺計画も?=米退役将軍

習近平氏は、対シリアのミサイル攻撃やアフガニスタンでの「最強爆弾」の使用を通じて、米の軍事力とトランプ政権の強い決心を目の当たりした。中国にとって、事前の準備態勢、特に軍事的に高度な警戒態勢を維持することが避けられなくなっている。そんななか、米メディアに出演した米陸軍退役大将は14日、中国も極秘の「金正恩暗殺計画」を用意しているのではないかとの見方を示した。

 

米中会談、北朝鮮問題で軍事行動ふくむ全面的な議論


ティラーソン米国務長官はこのほど、米メディアの取材に対して、米中首脳会談で習近平氏とトランプ大統領は北朝鮮問題について、軍事行動を含む全面的な議論を交わしたと述べた。

中国側が軍事的高度な警戒態勢を維持する理由について、いくつかがある。▼北朝鮮で有事となったとき、同国からの難民を中朝国境に留まらせること、▼万が一、北朝鮮からの軍事攻撃を受けた場合に対応する。あるいは▼中国習政権が北朝鮮に入り、金正恩政権を崩壊させ、新たな政権を擁立する可能性だ。

米韓のみならず 中国にも極秘の暗殺計画?=米退役大将

米フォックスニュース(17日付)によると、ジャック・キーン退役陸軍大将は、中国の北朝鮮問題解決策のなかには、金正恩氏を暗殺する極秘計画があるのではないかとの見方を述べた。キーン氏は、この計画の実行可能性が非常に低いため、中国当局が外交関係国に対して明かすことはないと見ている。

さらに金正恩氏が暗殺されたのちは、軍出身の人物による「もう少し応対できるような」政権がクーデターにより誕生するのではないかと推測している。

またキーン氏によると、トランプ氏がツイッターで「素晴らしい友好と友情が育まれた」と表現する習近平氏との会談では、「米国がこれまでに行ったことのないようなことを実行するために中国に頼りたい」とのトランプ氏の思惑があると分析している。

いっぽう、米韓側でも金正恩氏の暗殺について計画があると伝えられている。韓国メディアによると、米トランプ政権は最近、国際テロ組織「アルカーイダ」指導者のウサーマ・ビン・ラディン殺害作戦にも参加した、米海軍特殊作戦部隊「Seal Team 6(シール・チーム6)」を韓国に配置したという。

これらの内容が真実であるかどうかにかかわらず、米韓側と中国側で暗殺計画があるとのニュースは、金正恩氏にとって相当なプレッシャーとなるだろう。

キーン氏の発言や習近平氏の「高度な警戒」「実戦訓練の強化」との訓示や政策転換から、中国当局は金正恩政権に一層厳しい態度を示すようになり、軍事行動で北朝鮮問題を解決していく可能性は排除できない。 大紀元日本より

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