2017年4月30日日曜日

ベネズエラ、OAS脱退

ベネズエラのロドリゲス外相は26日、米大陸の35ヵ国が加盟する国際機関、米州機構(OAS)を脱退すると表明しました。OASはベネズエラの混乱収束へ圧力を強めており、ロドリゲス氏は、内政干渉に抗議すると脱退理由を説明しました。

ベネズエラでは4月に入って連日、政府への抗議デモが相次ぎ、30人近い死者が出ています。強権的対応で沈静化を目指すマドゥロ大統領への国内外の風当たりは強く、OAS脱退で国際的な孤立は一層深まりそうです。

OAS26日、ベネズエラの反対を押し切り、同国の政情不安解決に向けた緊急会議招集を決定。アルマグロ事務総長は政権延命のため国民を犠牲にするのはユルされないと政権側の市民弾圧を批判しました。

野党は、マドゥロ氏の強権政治で民主プロセスが正常に機能していないと訴え、国際社会に協力を呼び掛けました。

OASは米大陸の安全保障や紛争防止などを目的とする国際機関。62年、米国の主導で参加資格を停止された事に抗議し、キューバが脱退したケースがあります。

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