北朝鮮は、平壌(ピョンヤン)で大規模な軍事パレードを行った翌16日早朝、日本海沿岸からミサイルを試射したが、失敗した。米韓軍合同司令部によれば、中距離弾道ミサイル(IRBM)だった。
ドナルド・トランプ米大統領は、米国まで届くICBM(大陸間弾道ミサイル)を試射する確証を得たら、先制攻撃を加えると警告している。「アメリカ・ファースト」=「アメリカン・セイフティ(米国の安全)ファースト」なのだ。
日本が頭から火の粉をかぶることになるが、トランプ政権は、剣道でいえば「肉を斬らせて、骨を斬る」ことになる。肉は日本だ。
私たちの目のすぐ前で、朝鮮半島に点火する導火線が、火花を散らして燃えている。
いつ、朝鮮半島に火の手があがることになるのだろうか。
私は「まだ1年あまりは、時間的な余裕がある」と思う。あるいは、「2年ある」だろうか。
米国は、中国という龍に北朝鮮に強い圧力を加える芸を、教え込もうとしている。中国が鍵を握っている。だが、中国はホワイトハウスの庭に飼われる、ポチ龍にはなりたくない。
中国の習近平国家主席は「偉大な5000年の中華文明の復興」、英訳すれば「メイク・チャイナ・グレイト・アゲイン」と叫んで、中国国民の人気を博してきたのに、北朝鮮のおかげで米国に対して威張れなくなった。
といって、米国のいうままになって、北朝鮮に核開発を放棄するように、真剣に迫ることはしまい。
北朝鮮が核やミサイル開発を、投げ棄てることはあり得ない。核やミサイル実験を行わなくても、核武装国家のイスラエルの例のように、性能を高めることができる。
このまま進んでゆけば、米国はいずれ北朝鮮を、攻撃することとなろう。
国会は与野党が一致して、ミサイル迎撃システムを強化し、北朝鮮のミサイル基地を攻撃する能力を保有するために、防衛費を画期的に増額することを、集中審議すべきだ。
中国にとって、米国が好戦的な暴力国家としてイメージを大きく損ね、日本がミサイルを浴びて傷つくほど、おいしいことはない。
72年前に、朝日新聞と狂気に取り憑かれた軍人たちが、日本精神さえあれば「神州不滅」だと叫んで、「一億総特攻」をあおった。
護憲派が「平和憲法」さえあれば、「日本は不滅」だと説いているが、72年前に「一億玉砕」の道を突き進んでいた、恐ろしい亡霊が全国をさまよっているとしか思えない。 夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年4月24日月曜日
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