「金正恩は中国に亡命か」――。韓国国内で驚く情報が飛び交っている。韓国の大手紙「朝鮮日報」(11日付)が、「4月末まで中国当局が金正恩委員長の亡命を説得し、失敗に終われば米国が先制攻撃に出る」と伝えたのが発端だ。あっという間にSNSで韓国国内に拡散されている。正恩が亡命する可能性はあるのか。
「核実験」が強行される可能性の高い25日が近づき、朝鮮半島は一気にキナ臭くなっている。米CNNによると、中国空軍は爆撃機に厳戒態勢を取らせているという。英デーリー・メール紙は「ロシア軍が北朝鮮との国境に部隊を派遣した」と報じている。
さらに20日、放射性物質を探知する米国の特殊偵察機が沖縄から日本海に出撃したため、「核実験の予兆があったのではないか」「北朝鮮が中国に核実験を通告したのではないか」など、核実験が迫っているとの臆測が広がっている。警告を無視して、北朝鮮が6回目の核実験を強行したら、トランプ大統領もアクションを起こさざるを得なくなるだろう。
金正恩の“亡命説”は、危機を回避したい韓国国民の願望とともに広がっている。追い詰められた正恩が中国の説得を受け入れる可能性はあるのか。元韓国海軍少佐で拓殖大学の研究員、高永喆氏はこう言う。
「金正恩に亡命するように中国が説得しているのかどうか、まだハッキリしていません。ただ、“朝鮮日報”は大手紙だけに裏付けを取っているのでしょう。実際、中国サイドが『斬首作戦で米国に殺されるよりも、亡命した方が得策だ』と提案した可能性はあると思う。4月末までという期限の区切り方も絶妙です。ちょうど4月末まで大規模な米韓合同軍事演習が続きます」
■中国が本気で説得か
金正恩の亡命は、米国と中国にとってベストシナリオだという。
「国際政治、安全保障にとって一番いいのは、現状維持です。現状を変えようとすると必ずトラブルになる。韓国、米国、中国、そしてロシアも、リスクの大きい北朝鮮の崩壊を望んでいない。ベストシナリオは、北朝鮮という国家が崩壊せず、“核”と“ミサイル”の脅威が取り除かれることです。そのためには危険な正恩を排除し、穏健な人物と代えることが手っ取り早い。米中会談でトランプ大統領と習主席が、正恩の亡命を話し合ったとしてもおかしくありません。ここ数日、トランプ大統領は『中国は一生懸命やってくれている』と、やたらと中国を称賛している。中国が本気で説得に乗り出しているのかもしれません」(高永喆氏)
しかし、あの金正恩が素直に亡命するのかどうか。中国の説得は、最後通告の可能性もある。中国が正恩を見限った時、予想外の事態に突入するかもしれない。 日刊ゲンダイより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年4月23日日曜日
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