11月にトランプ米大統領が訪韓した際の晩餐(ばんさん)会で、日本領の竹島(島根県隠岐の島町)の韓国名にちなんで名付けられた「独島(ドクト)エビ」がふるまわれた。日本の専門家は「あれは間違いなくトヤマエビだ」と断言。名前の由来となった富山県の関係者も怒りをあらわにする。
東京都内で17日に開かれた「富山の幸を楽しむ会」では、刺し身、蒸し、茹でなど多彩に調理された「トヤマエビ」をはじめとした海の幸や地酒に約20人の参加者が舌鼓を打った。
会合では「“独島エビ”は本来トヤマエビです」と地元出身の主催者の女性が語気を強めると、会場は拍手で沸いた。
トヤマエビは日本海全域からベーリング海にかけて水深100から200メートル程度に生息しており、富山湾で最初に漁獲されたことから名付けられた。「ボタンエビ」として流通することもあるという。
一方、米韓首脳会談の晩餐会で出されたのが「独島エビ」だ。その写真はメディアでも報じられたが、会合で講師として登壇した、料理研究家で水産庁認定「お魚かたりべ」の宮内祥子氏は、「トヤマエビを見分けるには形やうろこの数などのチェック項目があり、写真で見比べても独島エビは明らかにトヤマエビだ」と話す。
さらに、「新潟や富山、島根などではトヤマエビが獲れたと聞くが、韓国に近い対馬や壱岐地方で獲れたというのを聞いたことがない。正規の流通ルートで輸入したものか、非正規のルートで漁獲したものか分からないが、韓国側が『独島エビ』と命名したことは問題だと思う」と指摘する。
11月9日付の韓国紙中央日報(日本語版)は、「独島エビ」を自分が獲ったと主張する漁師の話を掲載した。漁師の話では、トヤマエビのほか、イセエビ(イバラモエビ)、サルエビなど3種類を「独島エビ」と称しており、晩餐会で提供されたのは「トヤマエビだと主張した」という。
会合の主催者の1人でAJCN代表の山岡鉄秀氏は、竹島の歴史や憲法問題にも触れながら、他国によって日本海域が侵犯されていることへの問題意識を持つべきだと力説。「このままではトヤマエビも食べられなくなる。素晴らしい富山の味から、日本が抱える根本的な問題に思いをはせてほしい。洗練された日本の文化を何が何でも守りましょう」と警鐘を鳴らした。
前出の宮内氏も「魚が獲れなくなってきているのに、いろんな国が来て獲っていく。日本海側の漁師を取り巻く状況は厳しい」と水産従事者の現状を強く訴えた。
infoseek newsより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年12月22日金曜日
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