2017年は、日本が北朝鮮の軍事的脅威にさらされた一年でした。「核・ミサイルの脅威」とともに、日本海沿岸で相次ぐ木造船の漂着も、国防と水産資源確保の点から看過できません。
20日に視察した石川県能登町の小木漁港は、全国有数のイカの水揚げ量で知られ、日本の排他的経済水域(EEZ)にある好漁場「大和堆(やまとたい)」で操業を続けてきました。ところが、漁業者は今、「廃業」の危機に直面しています。
地元の県漁協小木支所によると、約3年前から北朝鮮籍とみられる漁船が出没し、今では集魚灯をつけると、イカだけでなく、北朝鮮の漁船まで押し寄せ、「横取り」の違法操業が常態化しています。
日本の三大朝市として知られる「輪島朝市」にもイカが並ぶことは、ほとんどなく、現地で「商売上がったりだ」との悲痛な声を聞きました。
なぜ、違法操業を止められないのでしょうか。
小木支所によると、背景には、地元漁船「第36八千代丸」が1984年に公海上で北朝鮮の警備艇に銃撃・拿捕(だほ)された事件があります。北朝鮮側は「軍事境界線に侵入した」と一方的に言いがかりをつけて第36八千代丸に発砲し、被弾した船長は死亡しました。
危険と隣り合わせの漁業者は、今も「何をされるか分からない」と警戒し、大和堆での操業を諦めざるを得ないほどに追い込まれているのです。
海上保安庁も現行法上は、北朝鮮漁船に放水するにとどまり、まさに「焼け石に水」の状態です。韓国のEEZ内で違法操業しようとした中国漁船に、韓国海洋警察が約200発の警告射撃を行った対応とは、雲泥の差があります。
小木支所の関係者は、国に対し、違法漁船を確実に臨検・拿捕するよう求め、「『日本のEEZは絶対に守る』との決意を示してほしい。このままでは大和堆が不法占領され、『第2の竹島』になる」と訴えています。
政治が怠慢を続け、後手に回ることは許されません。違法操業の既成事実化を狙う「ならず者国家」には、毅然と臨検・拿捕を実行すべきです。政府は、北朝鮮の背後に中国がいることを見据えて必要な法改正を進め、迫り来る危機に備えなくてはなりません。
夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年12月30日土曜日
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