GPS(全地球測位システム)誘導爆弾、衛星を介して動画を送信する武装ドローン、空から情報をかき集めるスパイカメラ、米国の軍事機器はこれまで以上に宇宙を拠点とした技術に依存するようになっている。
しかし敵が米軍の衛星を標的にしたり、何らかの方法でその信号を妨害したりしてきたらどうなるだろう?
この悲惨なシナリオが現実となる可能性があると米国防総省は嫌というほど分かっており、そうした事態に備えて積極的に準備を進めている。
コロラド州を拠点とする第1宇宙旅団(1st Space Brigade)の司令官、リチャード・ゼルマン(Richard Zellmann)大佐によると、米陸軍の主要な戦闘システムの約70%が宇宙から送信される信号に頼っており、この事実は他国も見落としていない。
米国は衛星軌道上を移動し、他の宇宙物体を調査または監視することのできる衛星を保有している。これに対しロシアと中国はともに、軌道を回る他の物体に衝突させることができるような宇宙を移動できる衛星を開発中だ。
しかしゼールマン氏は、敵にとっては独自の衛星などを開発するよりも、米軍の衛星を妨害したり損害を与えたりする方がはるかに安上がりで簡単だと指摘する。
たとえば適切な場所に低コストの妨害装置を設置すれば、大抵は信号が弱いGPSに大混乱をひき起こすことができる。
陸軍はすでに、兵士に対する紙の地図の読み方の訓練を再開し、海軍では18世紀に登場した六分儀を使って星から位置を測定して航海する訓練を行っている。
ゼールマン氏によると、軍の作戦司令部には部隊が展開している位置を示す地図があり、GPS装置を身に着けた兵士を追跡する「ブルーフォース・トラッキング(Blue Force Tracking)」システムが妨害されたとしても、全部隊の位置は把握できるという。
米国防総省の研究技術機関である国防高等研究計画局(DARPA)はGPS無しで機能する新世代の正確なシステムが必要だとしている。
そのようなシステムの一つには、地上に設置されGPSのような信号を発信する「疑似衛星」を使うものがあり、既に商業部門で利用されている。AFP通信より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年12月30日土曜日
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