2017年12月28日木曜日

非公開部分の暴露批判=慰安婦合意、慎重な対応を

28日付の韓国各紙は社説で、韓国外相直属の作業部会が発表した慰安婦問題をめぐる日韓合意の検証報告書を取り上げた。合意の非公開部分を暴露したことを批判、日韓関係への影響を考慮し、文在寅政権に慎重な対応を求める論調が目立った。
 
中央日報は「朴槿恵前政権が元慰安婦に十分に説明し、同意を求めなかったことは言語道断だ」と非難。一方で、外交交渉では合意の一部を非公開にすることもあり、合意を外交担当当局でまとめなければならないという原則もないと指摘。「非公開部分の存在や(外務省以外の)高官協議での妥結がなぜ誤りなのか容易に理解し難い」と疑問を呈した。

さらに、「外交慣例を破って非公開の部分まで公開したことで、安倍政権は不快感を持たざるを得ない」と懸念。「韓国政府としては、今回の発表が両国関係に及ぼす悪影響を最小限にすることが得策だ」と呼び掛けた。

東亜日報も「合意に問題が多かったということは異論の余地がない」としながらも、「非公開のまま管理されなければならない外交文書が多数公表され、国際社会での韓国への信頼を落とすことになる」と批判した。また、「たとえ前政権が不十分な合意をしたとしても、政府間の約束を一方的に変更することは難しい。評価する部分は評価し、不十分な点は今後、補完・修正・追加していくことが賢明だ」と主張した。

朝鮮日報は「韓日双方が譲歩した合意で、両国関係が正常化に向かったことは否定できない」と合意の意義を強調し、「合意を破棄して再交渉を要求すれば、韓日関係は破綻するだろう」と警告。「歴史問題には厳正に対応しつつ、韓日関係も正常化しなければならない」と訴えた。infoseek newsより 

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