2017年12月25日月曜日

「日韓合意検証結果に一喜一憂する必要なし」

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、国家間の合意を軽視している。慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意について、作業部会で検証して蒸し返そうとしているのだ。文大統領は先日の中国訪問で超冷遇されたばかりだが、27日発表の検証結果次第で、日本も腹をくくるべきではないのか。評論家の八幡和郎氏が緊急寄稿した。

文氏が中国で屈辱的な扱いを受けた。空港の出迎えに始まり、すべてが格下、共産党指導部との会食は2回だけ、習近平国家主席との共同記者会見もなし。おまけに、中国の警備陣から記者が暴行されて大ケガするおまけまでついた。

そこで、「いまこそ、日本で熱烈歓迎したら」というお人よしな日本人がいるが、バカにされるだけだ。中国同様に冷遇すればいい。中国に冷たくされても、文氏は怒るのでなく青くなってゴマをすっていた。中国はさすがに、かの国の扱いを心得ている。

平昌(ピョンチャン)冬季五輪に招待されても、安倍晋三首相は色よい返事をする必要はない。もし、習氏が五輪に来れば、韓国はわざと安倍首相に格下の扱いをするだろう。習氏が来なければ、日韓友好が際立たないよう、やはり冷たくするのがおちだ。

文政権の対日姿勢が革命的に変われば別だが、「五輪出席を関係改善のテコにしよう」などと思わない方がよい。噂される天皇陛下のご訪韓の可能性もそうだ。韓国にろくでもない利用のされかたをするだけだ。

韓国は現在、日韓合意のプロセスを検証しており、27日に検証結果が出るが、一喜一憂する必要はない。「国家間で約束しても、勝手に矮小(わいしょう)化するような国とは、新たな協力はできません」と通告するだけでいい。

韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相が来日して、河野太郎外相とは国際人同士らしくプラグマティック(実利的)な対話に徹したようだが、それでいいのだ。

私は先日、『韓国と日本がわかる 最強の韓国史』(扶桑社新書)という本を出した。古代からの歴史を振り返っても、朝鮮半島の人々が大国のはざまでひどい目にあったというのは嘘である。逆に、コリアン国家が日本や中国などの大国を振り回したのだ。

新羅は、日本領の任那や友好国の百済を中国と組んで滅ぼした。元寇も、高麗が元をけしかけたものだ。日清戦争にしても、閔妃と大院君が日本と清をてんびんに掛けて、妄動した結果だ。

日中両国が仲良くなって、朝鮮半島のことなど気にしなければ、東アジアは平和だと日中は気付くべきだ。夕刊フジより

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