2016年12月4日日曜日

予言者エマニュエル・トッド、トランプ勝利を語る

トランプ勝利は当然


トッドさんは、もちろん霊能力者でも予言者でもありません。それで、「トランプが勝つ!」とは断言しませんでした。朝日新聞デジタル11月17日から。

今年夏、米国に滞在しました。そして10月初め、日本での講演で「トランプ氏とクリントン氏の勝率は半々だ」と言いました。彼の当選を予言したというより、可能性を指摘したわけです。しかし、トッドさんは、「学者の立場からみると、トランプの勝利は当然だ」といいます。なぜ。

歴史家として見るなら、起きたのは当然のことです。ここ15年間、米国人の生活水準が下がり、白人の45歳から54歳の層の死亡率が上がりました。で、白人は有権者の4分の3です。
アメリカでは、白人45歳から54歳の死亡率が上がっている。自由貿易と移民が、世界中の働き手を競争に放り込み、不平等と停滞をもたらした、と人々は理解し、その二つを問題にする候補を選んだ。有権者は理にかなったふるまいをしたのです。
問題は、「自由貿易移民」だと。イギリスも移民に嫌気がさして、EU離脱を決めた。政府関係者の方は、よく知っておいて欲しいと思います。「自由貿易」と「移民」です。

特に移民については、「移民じゃない労働者だ」などと詭弁を使ってどんどん入れています。欧州も、はじめは「移民じゃない労働者だ」と言って入れていた。それがそのまま定住してしまった。

10年前から書いていますが、私は「日本人が嫌がる仕事は貧しい国の人にやらせればいいや!」という、「差別的3K移民に反対しています。(もちろん、3K移民大量流入で、日本人の賃金が下がり失業が増えるという理由も、とても大きいです)。

欧米では既に、「問題が多すぎるから制限しよう!」と流れが変わっている。それなのに日本では、「欧米もやってるから、日本もやらなければ」などと言っている。愚かです。

問題は、エリートが庶民を理解できていないこと

奇妙なのはみんなが驚いていること。本当の疑問は「上流階級やメディア、大学人には、なぜ現実が見えていなかったのか」です。
ですよね。アメリカでは、どのメディアを見ても、「ヒラリーが勝つ!」と断言していました。ホントにそう思っていたというより、「ヒラリーを勝たせるためのプロパガンダ」だったのかもしれませんが。

選挙戦では、候補個人について多くのうその応酬がありました。しかし、社会について語る場面では、真実を口にしていたのはトランプ氏の方でした。彼は「米国はうまくいっていない」と言いました。ほんとうのことです。「米国はもはや世界から尊敬されていない」とも言いました。彼は同盟国がもうついてこなくなっている事実を見ています。そこでも真実を語ったのです。
トランプは、「アメリカはもはや世界から尊敬されていない」と語った。アメリカ幕府の天領日本ではなかなか見えづらいと思いますが、これは本当です。新世紀に入ってから、アフガン、イラク、リビア、シリア(IS)を攻撃し、中東、北アフリカを無政府状態にしたのはアメリカです。

日本にとって最悪の存在は、「日本に沖縄の領有権はない!」と宣言している中国。しかし、世界的に見ると、ほとんど無意味な戦争を繰り返しているのはアメリカ

クリントン氏は、仏週刊紙シャルリー・エブドでのテロ後に「私はシャルリー」と言っていた人たちを思い出させます。自分の社会はすばらしくて、並外れた価値観を持っていると言っていた人たちです。それは現実から完全に遊離した信仰告白にすぎないのです。
ヒラリーは、現実と乖離しているそうです。確かにそうでしょう。

現実を見よう

トランプ氏選出で米国と世界は現実に立ち戻ったのです。幻想に浸っているより、現実に戻った方が諸問題の対処は容易です。
トランプ選出でアメリカと世界は現実に立ち戻った」そうです。わが国日本は、現実に立ち戻ったのでしょうか? それとも「脳内妄想お花畑」でダンスを踊り続けるのでしょうか?
いつも書いていますが、中国は2012年11月時点で。

中国、ロシア、韓国で、「反日統一共同戦線」をつくると宣言している。

中ロ韓は、一体化して日本の領土要求を断念させるが、その中には、「沖縄」も含まれる(日本に「沖縄」の領有権はない!)。

「アメリカ」を「反日統一共同戦線」に引き入れなければならない!

※ 絶対証拠はこちら→反日統一共同戦線を呼びかける中国

これが真実です。しかし、日本ではいまだに、「中国が尖閣を侵略するなど、『今の時代』ありえませんよ!」などという、「平和ボケ病末期の人が山ほどいます。少なくとも私たちは、世界で起こっていることの真実をしっかり理解し、日本を守っていきましょう。 MAG2NEWSより

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