韓国で6週連続の大規模デモ 過去最多の232万人が参加

韓国・ソウルでは、6週連続で、朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める大規模な集会が行われ、政治の混迷が続いている。
デモの主催者によると、3日の大規模集会には、全国で、過去最多の232万人が参加したという。
このうち、ソウルでは、大統領府から100メートルの地点までの立ち入りが許可され、デモ行進の際、参加者の一部が規制線を突破し、警官隊ともみ合いになった。

参加者は「朴大統領が、直ちに下野するのが、全ての国民の望みだと思う」と話した。
また、与党セヌリ党本部前では、国民への謝罪が書かれた横断幕に、参加者が生卵を投げつけたほか、「セヌリ党」と書かれた横断幕を破るなどして、政府への怒りをあらわにしていた。

野党3党は、3日未明、朴大統領の弾劾訴追案を国会に提出したが、可決されるかは不透明で、週明けの朴大統領の対応に注目が集まっている。　yahooニュースより

大統領弾劾案の要旨

【ソウル＝時事】朴大統領の弾劾訴追案の要旨は次の通り

主文
憲法65条（弾劾訴追）及び国会法130条（弾劾訴追の提出）の規定により、朴大統領の弾劾を訴追する。

弾劾訴追事由

朴大統領は、職務執行において、憲法や法律に広範囲かつ重大に違反した。弾劾による罷免決定を正当化する事由に該当する。

①公務上の機密を含む政策・人事文献を大統領府職員を通じ、チェ・スンシル被告に提供し、国家政策や高官人事に関与させた。国家主権主義（憲法1条）などに違反した。

②大統領府幹部、文化体育観光省幹部にチェ・スンシルらが推薦する人物を任命し、職業公務員制度（憲法7条）を侵害、公務員任命権（78条）を乱用した。

③大統領府高官を通じて、チェ・スンシル被告らのため、企業に資金拠出を強要し、賄賂を得たり、チェ・スンシル被告らに優遇措置を講じるよう求めたりし、企業の財産権（憲法23条）を侵害した。

④チェ・スンシルらの専横を報じたメディアを弾圧し、言論の自由（憲法21条）に違反した。

⑤2014年4月16日の客船セウォル号沈没事故、当日、国民の生命と安全を保護するための積極的措置を取らず、生命権（憲法10条）保障義務に違反した。