2018年2月19日月曜日

中国ネット民騒然 尖閣沖「原潜浮上」は故意か失態か

中国の原子力潜水艦が沖縄県・尖閣諸島周辺を潜航した後、東シナ海で浮上し中国国旗を掲げる事件が起きた。日本政府内では日米に対する示威行動と見ていると報じられている。だが、隠密行動を身上とする潜水艦、とりわけ基地を出たら戻るまで浮上しないはずの原潜が浮上したうえに国旗を掲げるという「無害通航」をしたのはただごとではない。
 
小野寺五典防衛相が「(中国原潜の意図を)推し量る必要はない」と言っているのは、この事件が日中関係改善の流れに悪影響を及ぼさないようにしたいという配慮だろう。しかし中国国内ではそうはいかない。中国原潜の浮上は日本との対潜戦に敗れたのかどうか、ネット上で論争になっている。

実戦だったら撃沈されていた?
   
中国でこの事件が注目されたのは、主役が攻撃型原潜「093B型」という、西側コードネーム「シャン(商)級」の最新型であり、射程500キロの巡航ミサイル「鷹撃(ようげき)18」の水中発射型が搭載されているからだ。
   
中国メディアが伝える軍事評論家の解説によれば、2~3年前に就役したとされる093B原潜は静音性が高く、これまで南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島から台湾の南のバシー海峡を抜け西太平洋へ出て、さらに台湾本島の沖合を逆時計回りに北上し、宮古海峡を通って尖閣諸島周辺を抜け大陸の基地に帰投してきたが、日米の対潜監視網に察知されなかったという。
   
ところが今回は、原潜が宮古島に接近した時点で海・空自衛隊に探知され、浮上を命じる自衛隊のアクティブソナーの警告音の中を中国軍艦の待機する尖閣諸島沖まで逃走し、ついに浮上した。敗北論者によれば、093Bの静音性はこの程度であり、実戦だったら撃沈されていた。
尖閣諸島・魚釣島=2012年9月撮影
尖閣諸島・魚釣島=2012年9月撮影
2003年にも同様の出来事が

2003年11月、中国の「035型」=西側コードネーム「ミン(明)級」=通常動力潜水艦が鹿児島県大隅半島沖を潜水で通過しようとして自衛隊に追尾され、結局浮上して中国国旗を掲げ無害通航に切り替えた。この事件は中国国内で屈辱だと騒がれ、潜水艦の士官の多くが軍法会議にかけられた前例がある。原潜浮上は、通常動力艦の浮上より重大な失態だ。
   
ところが中国のネット世論は、中国軍の潜水艦が日本の対潜網にかかったとは信じることができない。そこで093B原潜は宮古島沖でわざと日本側に探知され、尖閣沖で浮上、国旗掲揚して「釣魚島」(尖閣諸島の中国名)に対する中国の主権を日本に示した、だから中国が勝ったのであるという主張が起き、多数意見になった。093Bが浮上したのも逃げるためではなく、鷹撃18型巡航ミサイルで接近してくる米空母機動部隊を攻撃するという示威行動ではないかという。
   
それも一理あるが、それなら台湾沖で堂々浮上して見つかりやすくしたほうがよかったはずだ。やはり浮上は中国原潜が自衛隊に追尾されて、ろうばいした結果だろう。日本政府があえて深追いしない理由も見えてくる。毎日新聞より

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...