2018年2月25日日曜日

中国人観光客が半減で観光赤字が爆増

スポーツと政治は切り離して考えるべきではあるが、完全に切り離して考えるのは実際はほぼ不可能だろう。平昌五輪のスピードスケート・ショートトラックにおける中国の韓国に対する苛立ちぶりは、もともと「因縁」のある競技とはいえ、やはり両国関係が順調でないことを想起させる。

スポーツの問題はさておき、経済関係、特に観光業においては政治的な影響が顕著に現れた。中国メディア・毎日経済新聞は22日、「中国によって韓国のこの業界は過去最低の成績を記録した」とする記事を掲載した。

記事は、韓国観光公社が21日に発表したデータで、昨年の韓国の観光収入が133億2370万米ドル(約1兆4300億円)と前年に比べて22.5%減少したと紹介。一方で、観光支出は同14.3%増の270億7290万ドル(約2兆9000億円)となり、観光赤字が137億4920万ドル(約1兆4800億円)にまで膨れ上がったと伝えている。

また、訪韓外国人客数はのべ1333万5758人でやはり同22.7%減、国外旅行をする韓国人数は同18.4%増の2649万6447人と、観光収支、観光客数いずれをとってもアウトバウンドがインバウンドの倍という結果になったことを紹介した。

その「原動力」として記事は、中国人観光客の激減を挙げており、昨年の訪韓中国人観光客が416万9353人で同48.3%減とほぼ半減したことを紹介。特に昨年3月から12月までの対前年同期比減少率は56.9%に達したと指摘している。

中国では1週間に及ぶ春節休みが終わりを迎えたが、記事は韓国の観光当局が今年の春節に韓国を訪れる中国人客数が8万人から9万2000人と、昨年の春節の約14万6000人から半数近く減少すると見込んでいたことを併せて伝えた。

平昌五輪の「微笑み外交」により、南北朝鮮の関係改善ムードが演出されているが、韓国の観光業界は「それ以上に、中国との関係を早くなんとかしてもらいたい」と考えているかもしれない。サーチナより

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