台湾独立を志向する民主進歩党(民進党)の蔡英文政権は23日、外交・安全保障分野などの主要閣僚を交代させる人事を発表した。外交部長(外相)には蔡総統の最側近で、米国と太いパイプを持つ呉●(かねへんにりっとう)燮・総統府秘書長を起用する。安全保障の要である対米関係の強化に向けた布陣で、強まる中国の外交攻勢に対抗する狙いがある。
26日付で閣僚5人を入れ替える。国防部長(国防相)は馮世寛氏から、安全保障政策の裏方を担う国家安全会議秘書長の厳徳発氏に交代する。同秘書長には現・外交部長の李大維氏が就く。労働部長(労相)なども交代する。
また対中国大陸政策を担当する大陸委員会トップの主任委員は、外交官出身の張小月氏から陳明通・台湾大学教授に交代する。陳氏は民進党籍で、同党の陳水扁政権時代にも大陸委トップを務めた人物だ。
蔡政権は2016年5月の発足時から野党・国民党系の李氏を外相に起用するなど、民進党外の人材を積極的に起用。同党の独立志向を警戒する中国側との緊張が高まるのを回避する意図があった。今回、外相を中国と距離を置く民進党の呉氏に代えた背景には、従来の融和的な対中政策の行き詰まりがある。
中国は最近、習近平(シー・ジンピン)政権下で台湾の外交的孤立に向けた働きかけを強化。台湾を国家承認する国は20にまで減った。中国は台湾周辺での軍の演習も活発化。18年1月には台湾側との事前協議なしで台湾海峡を通る民間機の新航路の運用を始めた。こうした中、中国との摩擦を避けようとする蔡政権の姿勢に民進党支持層から批判が強まっていた。
台湾のシンクタンク、台湾民意教育基金会が1月に実施した民意調査では、蔡氏の施政に「賛成する」と答えた人は31.7%。「賛成しない」とした46.7%を大きく下回った。11月には20年に行われる総統選の行方を占う統一地方選が予定されており、今回の人事には支持層を固め直す意図も透ける。
呉氏は民進党内のまとめ役である秘書長として16年の総統選での蔡氏の勝利を支えた。かつて駐米代表も務めた台湾きっての知米派で、中国に貿易問題などで厳しい姿勢をみせるトランプ政権との関係強化に動くとの見方が多い。
アジアで台頭する中国に警戒を強めるトランプ大統領は主要貿易相手の一つでもある台湾の役割を重視している。大統領に就任前の16年12月には蔡氏と異例の電話協議を実施した。
米下院議会では1月、中国への配慮から実現しなかった米台高官の相互往来を可能にする「台湾旅行法案」が通過し、現在は上院で議論が進む。台湾が米国とさらに接近すれば、米中関係にも影響が及ぶのは必至だ。日経新聞より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年2月24日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁
金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...
-
インターネット 上には「掛けてはいけない電話番号」と銘打たれた、詳細不明の電話番号のリストが多数存在しています。それら電話番号と共に書かれている文面を見るに「掛けると死ぬ」「呪われる」「ドッペルゲンガー」「 宇宙人 」「貞子の電話番号」「花子さんの電話番号」などなど、いかにも恐ろ...
-
ホラー 映画『ファイナル・デッドコースター』で描かれるような遊園地での悲惨な死亡事故は、残念ながら現実でも起きてしまうことがある。今年8月には岡山県の遊園地で、走行中のジェットコースターの安全バーが外れ、乗客1人が負傷する事故が発生した。また、同日には大分県の遊園地でも、レールを...
-
人を殺した人と会う。 死刑囚 の実像に迫るシリーズ【3】 「“あの時”に 時間 を戻せたらいいのに、ということはいつも思います。ただ、もしも“あの時”に戻れるとしても、今の自分で戻りたいです。自分まで当時の自分に戻ったら、また同じことを繰り返してしまいそうだからです」 昨...
0 件のコメント:
コメントを投稿