2018年2月24日土曜日

羽生選手の凱旋パレードに「日の丸」準備されるか

韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪は25日が閉会式である。開幕直前から、同地ではノロウイルスが猛威を振るい、200人以上が集団感染した。選手の感染者が2人で済んだのは不幸中の幸いだった。
 
ノルディックスキー・ジャンプの世界的英雄である葛西紀明選手が選手村に到着したとき、部屋の暖房は壊れていたそうだ。公式練習の後、予定の午後10時にバスが来ず、氷点下14度の寒空の下、日本人選手だけが40分間も待たされた。「意図的な嫌がらせ」と疑われても仕方がない過去が韓国にはある。

近年、これほど露骨に「政治利用」された五輪は例がないと思う。

国際社会が北朝鮮への圧力を強めるなか、「親北」で知られる韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、女子アイスホッケーで南北合同チーム編成に動いた。開会式では国旗ではなく、朝鮮半島がモチーフの「統一旗」を選手に持たせた。

「核・ミサイル開発」を強行する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、妹の金与正(キム・ヨジョン)氏を開会式に送り込んだ。「北朝鮮のイバンカ」と表現したメディアもあった。

そこまで政治利用されたら、そのままお返しするのが米国流である。

マイク・ペンス米副大統領は、微罪で北朝鮮に長期間拘束され、解放直後に死亡したオットー・ワームビア氏の父親を開会式に同行させ、「北朝鮮の残虐性」を訴えた。

安倍晋三首相も、ペンス氏と協力して、「北朝鮮の時間稼ぎに協力するな」と文氏に警告したようだ。

競技日程が進むにつれて、政治利用の印象は徐々に薄れたが、閉会式には、ドナルド・トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官が出席する。「北朝鮮のイバンカ」に平身低頭だった文氏が、本物のイバンカ氏にどのような態度で接するのか興味深い。

日本人選手では、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手が、ソチ五輪からの2連覇を達成した。スピードスケート女子500メートルで小平奈緒選手が、スピードスケート女子団体追い抜きで日本チームが金メダルを獲得した。素晴らしかった。

羽生選手は、東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市出身である。同市は左派色が強い地域とされる。少し調べたら、ソチ五輪後に仙台市で行われた凱旋(がいせん)パレードでは、羽生選手が大切に扱う「日の丸」の小旗は配布されなかったという。

4年前と仙台市長は替わった。今回も羽生選手の大規模なパレードが準備されているそうだが、同じことが繰り返されるようなら、愚かで傲慢だといいたい。夕刊フジより

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...