2017年3月3日金曜日

北のピザなし渡航廃止

【クアラルンプール=時事】マレーシアのザビド副首相兼内相は2日、北朝鮮国民に認めてきたマレーシアへのビザなし渡航措置を廃止すると発表。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件を受けた、マレーシア警察の捜査を批判する北朝鮮への事実上の報復措置。

地元メディアによると、ザビド氏はこの日の記者会見で、マレーシア訪問を計画している北朝鮮の全ての国民は6日からビザを課される事になると述べました。

ザビド氏は今回の決定について、金正男氏事件を受けて安全上の懸念を考慮した結果だと説明。また、北朝鮮に対し、マレーシア政府への非難をやめるように求めました。

事件をめぐっては、北朝鮮はマレーシア政府を敵対勢力と結託しているとなどと繰り返し糾弾。マレーシア政府は、国内で北朝鮮への反発が強まる中、駐北朝鮮大使を協議のため本国に召還すると共に、北朝鮮との関係見直しについて検討を始めました。

マレーシア政府のスブラマニアム保健相は1日、記者会見し、北朝鮮側が要求している金正男氏の遺体の引き渡しには応じないとするマレーシア政府の方針を確認。

保健相は、クアラルンプール入りした北朝鮮代表団がマレーシアの閣僚らと協議したことを明らかにしましたが、詳細は明らかにしていません。身元を確認するまで遺体を引き渡すことはせず、正当な権利を持つ親族に引き渡すと述べ、これが我が国の決定。

ただ、遺体の身元確認に関しては申し出た近親者はおらず、進展はないと説明。

北朝鮮は2月28日、マレーシアに代表団を派遣。代表団のリ・ドンイル元国連次席大使は記者団に対し、金正男氏の遺体の引き渡しや、事件に関連して逮捕された北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者の釈放を求める方針。

金正男氏殺害事件で、マレーシアのアパンディ司法長官は2日、内外メディアに対し、事件に関与した疑いで逮捕された北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を証拠不十分で3日、釈放し、北朝鮮に強制送還する方針。

マレーシア警察は事件発生から4日後2月17日、クアラルンプール市内でリ容疑者を逮捕。マレーシア国内の情報収集など現地調整役だったとの見方が出る一方、私は事件には関与していないと、事件への参加を全面否認しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...