共和党の下院執行部が中心となってまとめた見直し法案は、保険加入の義務や未加入の場合の罰金の撤廃が盛り込まれていますが、無保険者が最大で2400万人増えるなどと指摘されています。
見直し法案を巡り、野党の民主党に加え医療保険の政府関与をさらに小さくすべきと主張する強硬派や、中高齢者の無保険者が増えることを危惧する穏健派の双方から強い反対の声が上がっています。
トランプ大統領は24日、与党・共和党の下院議長に、同党が提案した医療保険制度改革案代替法案の採決を中止するよう要請し、採決は見送られました。可決に必要な票を確保できないと判断したもので、法案は撤回。オバマケアの撤廃と新制度への切り替えを昨年の大統領選挙での最大の公約の一つとしてきたトランプ氏にとって大敗北となりました。
トランプ氏はライアン氏との会談後、記者団を前に可決には10~15票足りないと表明。共和党が下院で過半数を占めるにもかかわらず、党内で医療保険への政府の関与縮小を求める保守派や、無保険者の拡大を懸念する穏健派がともに法案に反対したから、採決を断念しました。
トランプ氏はオバマケアは破綻していると従来の姿勢を固持。見直しについて今後も追求する意向を示しましたが、具体的な日程や中身について語りませんでした。
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