振る舞い極めて悪質

【ワシントン＝時事】トランプ大統領は19日、核･ミサイル開発で挑発を続ける北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長について、極めて悪質に振る舞っていると厳しく批判しました。滞在先のフロリダ州からワシントンへ戻るため大統領専用機で出発する際、同行記者団に語りました。

ホワイトハウスによると、トランプ氏は18、19の両日フロリダ州のマクマスター大統領補佐官らと北朝鮮問題について協議。日中韓3ヵ国の歴訪を終えたティラーソン国務長官からの報告を踏まえ、対応をさらに検討するとみられます。

北朝鮮国営メディアは19日、北西部の東倉里のミサイル基地、西海衛生発射場で、新たな高出力ロケットエンジンの燃焼実験が行われたと報道。視察した金委員長は、新型エンジンを使った事実上の長距離弾道ミサイル発射実験を近く行う可能性を示唆しました。

韓国国防省副報道官は20日の記者会見で、北朝鮮が地上燃焼実験を行い、新開発したと主張する高出力ロケットエンジンについて、性能に意味のある進展があったと分析しています。エンジンのメイン1基と補助エンジン4基で構成していると指摘する一方、推進力など詳細は追加の分析が必要と説明しました。

韓国の聯号ニュースによると、北朝鮮核問題をめぐる6ヵ国協議の米主席代表を務めるジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が20日韓国入り。ユン氏は北京で中国主席代表と会談するため、17日から中国を訪れています。ユン氏は22日。韓国のキム平和交渉本部長と会談する予定です。