2017年3月27日月曜日

移住作戦成功

国の特別天然記念物アホウドリの新しい繁殖地作りを目指す、移住作戦で伊豆諸島の鳥島から小笠原諸島・聟島に移送され人工飼育で育ったアホウドリから生まれた野生個体が、聟島に戻ったことが確認されました。山階鳥類研究所などが24日、発表しました。

人工飼育されたアホウドリの小笠原の繁殖は4例確認されていますが、ここで生まれ育った、2世の小笠原の帰還は初めて。山階鳥類研究所は人工飼育が本当の意味で成功したとしています。

確認された聟島から約5キロの南の媒島から2014年に巣立った雌。親は、09年に聟島から巣立った雌と鳥島生まれの野生の雄であることが分かっています。今月1日、聟島に調査に訪れた山階鳥類研究所の研究員が約300㍍離れた場所から望遠鏡で観察。親鳥と一緒にいるところが確認されました。

移住作戦は、自分が育った場所に戻って繁殖するアホウドリの習性を利用し、火山活動の危険がある鳥島から約350キロ離れた聟島に幼いヒナを運んで新たな繁殖地を作る狙いで、山階鳥類研究所などが実施。0812年、計70羽のヒナを運び、69羽が巣立ちました。

山階鳥類研究所の出口研究員は人手のかかわっていない第2世代が繁殖に成功するようになれば、小笠原の繁殖地も自立したといえるだろうと語っており、今後に期待したいと述べています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...