人工飼育されたアホウドリの小笠原の繁殖は4例確認されていますが、ここで生まれ育った、2世の小笠原の帰還は初めて。山階鳥類研究所は人工飼育が本当の意味で成功したとしています。
確認された聟島から約5キロの南の媒島から2014年に巣立った雌。親は、09年に聟島から巣立った雌と鳥島生まれの野生の雄であることが分かっています。今月1日、聟島に調査に訪れた山階鳥類研究所の研究員が約300㍍離れた場所から望遠鏡で観察。親鳥と一緒にいるところが確認されました。
移住作戦は、自分が育った場所に戻って繁殖するアホウドリの習性を利用し、火山活動の危険がある鳥島から約350キロ離れた聟島に幼いヒナを運んで新たな繁殖地を作る狙いで、山階鳥類研究所などが実施。08~12年、計70羽のヒナを運び、69羽が巣立ちました。
山階鳥類研究所の出口研究員は人手のかかわっていない第2世代が繁殖に成功するようになれば、小笠原の繁殖地も自立したといえるだろうと語っており、今後に期待したいと述べています。
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