在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定を受け、中国では韓流コンテンツの締め出しや韓国製品の不買運動が広がるなど中韓関係が悪化の一途をたどっているが、15日付けの韓国・ソウル新聞は、この事態が思わぬところで韓国人に「春」をもたらしていると報じた。
中国政府が「THAADへの報復措置」としてこのほど自国民に対する訪韓団体ツアーの禁止措置を決めたことにより、中国人に人気だった韓国の観光地から中国人客が姿を消している。このうち最も影響が大きいとみられるのは南部の島・済州(チェジュ)島で、地元の観光協会によれば、今月1〜11日に同島を訪れた外国人観光客は5万人余りと前年同期と比べ32.3%も減った。
こうした事態に地元観光業界は戦々恐々としているが、一方で同期間に島を訪れた韓国人観光客は前年同期比15.6%増、31万4000人余りを記録した。昨年、航空機で済州島を訪れた中国人観光客188万9000人のうち70万1000人はソウルや釜山(プサン)などで入国後に国内線で入島したことが分かっている。どうやらこうした国内線経由の中国人が減ったことで、韓国人が済州島に行きやすくなったとみられるという。
また、本来の「静かな離島」としての魅力を楽しむには、中国人の少ない今がチャンスと捉える韓国人も少なくないようだ。島を巡るよう設定された散策コース「オルレ」の王道と言われる7コースを歩いた男性は「昨年はコースが中国人観光客で埋め尽くされまるでごった返した市場のようだったが、今回は人に押されることもなくひっそりとしたオルレの雰囲気を満喫できた」と喜びを語った。地元観光協会の関係者も「島内の有名観光地を闊歩(かっぽ)していた中国人観光客が姿を消し、のんびりとした済州旅行ができるいい機会と考える韓国人も多いようだ」とし、割引商品の開発など韓国人向けのマーケティングを強化する計画と話した。
この報道に韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられているが「これこそ観光」「済州島は今が行き時だね」「平和でいいなあ」「済州島に行きたくなった」「済州島が中国から“解放”されて花咲く春を迎える!」「また島が静かできれいになるね」との声が圧倒的。「報復」がもたらした思わぬ効果に「THAADへの報復ありがとう」「報復大歓迎」「すごくうれしい」「これからもずっとこの調子でいきたいね」と喜びを叫ぶコメントも多くみられた。
また、「中国への依存度を下げて、観光の質を高めるようなきっかけにしたい」「自国民対応をおろそかにしてぼったくりをするような文化もこれを機になくすべき。それこそ済州島が生きる道だ」など、今回の事態を前向きに捉えるコメントも目立ったほか、「中国人がいなくてもやっていけるんじゃない?」と楽観的な声もあった。 レコードチャイナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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