中国が日本と競って受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画は工事の遅れが指摘されており、インドネシア国内では中国に対する不満が高まっているとの報道も見られる。
だが、中国メディアの観察者は25日、同計画は中国国家開発銀行から貸付を受け、工事がようやく加速する見通しだと伝えている。
記事は、ジャワ島の高速鉄道は中国にとって単なる鉄道路線という意義を超え、非常に重要な存在であると指摘。過去に中国はトルコで高速鉄道の建設を請け負ったことがあるものの、中国の高速鉄道規格を輸出するうえでは「波乱続きだった」ためだと論じた。
中国は2013年にタイと高速鉄道とコメを交換することで協議してきたが、タイの政変などによって話は流れてしまったと指摘したほか、14年にはメキシコで中国が受注したものの、メキシコが契約を取り消したと紹介。そのため、中国の規格で高速鉄道を建設するのはジャワ島の路線が初めてだと指摘した。
一方で記事は、「ジャワ島の高速鉄道計画の進展は決して順風満帆ではない」とし、契約から着工まで3カ月もかかったうえ、現地のメディアに「起工式は単なるセレモニーであり、起工式から1週間後に工事は停止した」と指摘されたと紹介した。
また、15年10月に行われた協議では、52億ドル(約5784億円)に達するプロジェクト総額の75%を中国側が負担すると決まったが、中国側はまだ資金を拠出していなかったと紹介。そのため、現在の工事はインドネシアの企業が自己資金を投じて進めているとしながらも、中国国家開発銀行が3月中に貸付を実行する見通しだと伝え、「これでようやく工事が加速するはずだ」と期待を示した。
ジャカルタとバンドンを結ぶ約150キロメートルの路線で、完成すれば両都市はこれまでの3時間から大幅に短縮され、40分程度で結ばれることになる。中国は2019年の開業をインドネシア政府に約束していたが、現在の進捗のままでは開業に遅れが生じるのは必至とみられる。
サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年3月31日金曜日
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