2017年3月25日土曜日

人道援助者への攻撃非難

国連安保理は23日、南スーダン情勢について会合を開き、人道援助関係者への攻撃などを非難する議長声明を発表しました。

同声明はキール大統領派とマシャール元副大統領派との戦闘が続くなかで深刻な人権侵害と暴力が発生しているとして、紛争終結に向けて全当事者が停戦を順守するよう求めています。

会合では、グテレス事務総長が、南スーダンの指導部に対し、戦闘の即時停止、和平プロセスの再開を呼びかけると共に、同国で発生している飢饉を克服するために、人道支援を速やかに届ける重要性を訴えました。

グテレス氏は、情勢報告の中で、建国間もない南スーダンで、内部分裂、対立、一部指導者の無責任な言動によって未来への希望が暗闇へと一変したと指摘。

10万人が飢饉に苦しみ、戦闘によって200万人が国内避難民となり、160万人が近隣諸国で難を逃れ、少なくとも750万人が人道支援を必要としているという、危機的状況を報告しました。

グテレス氏は、南スーダン政府がこのような状況に対して、国際社会の警告に耳を傾けておらず、これを終わらせるための責任を果たそうとしていないと、厳しく批判しました。

グテレス氏は、治安の悪化や暴力が、これまで安定していた地域にも広がっていると述べ、残虐な犯罪が野放しとなっている下で、情勢が重大化する現実的可能性があると警告しました。

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