2017年3月2日木曜日

シリア制裁決議案否決

【ワシントン=時事】国連安保理は2月28日、シリアでの科学兵器使用に関して個人・団体に制裁を科す米英仏主導の決議案を採択しましたが、中ロの拒否権で否決されました。裁決では15理事国うち9ヶ国が賛成。中ロ、ボリビアの3ヶ国が反対し、カザフスタンなどの3ヶ国は棄権に回りました。

国連と科学兵器禁止機関(OPCW)の合同調査チームは昨年の報告書で、シリア軍と過激派組織ISが2014年~15年に化学兵器を使用したと認定しました。英仏両国は昨年12月に決議案を安保理理事国に配布。トランプ政権の判断を待って採決に付しました。

ヘイリー米国国連大使は否決後、中国とロシアは言語道断の選択をしたと名指しで批判しました。

これに対して、ロシアのサフロンコフ国連次席は、合同捜査チームの報告書を疑問視した上で、制裁は今月再開した国連主導のシリア和平協議などを、遅らせ、台無しにすると指摘。

中国の劉国連大使は合同捜査チームの調査が続いているとして、結論を出すのは時期尚早と制裁に難色を示しました。

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