私はキム一族の一員です」――。殺害された金正男の息子・ハンソル(21)を名乗る男性が動画メッセージを発表した。ハンソルは「チョルリマ・シビル・ディフェンス」という支援団体によって「安全な場所」に移されたという。
正男殺害事件はマレーシア警察に逮捕されたリ・ジョンチョルが釈放され、北朝鮮大使が国外退去になるなど膠着状態。そこに新たなキーマンが登場した格好だ。
元韓国国防省北朝鮮情報分析官で拓殖大客員研究員の高永喆氏が言う。
「ハンソル氏の“数日前、私の父親が殺された”という発言に注目です。正男氏が殺害されたのは2月13日。ハンソル氏はその数日後にこのビデオを撮り、安全な場所への避難が完了したため公開に踏み切ったと考えられます。支援団体の『チョルリマ』は『千里馬』の意味。1960年代の北朝鮮で“千里を走る馬のように頑張ろう”というキャンペーンに使われた用語です」
■米韓もウラで資金援助
注目はハンソルの今後の動きだ。動画の中で喪服のような黒い洋服を着た彼が父の敵を討ちたがっているのは間違いない。そのため金正恩に対抗できる亡命政権を樹立するとの見方が強まっている。
実際、父の正男は昨年6月、英国の脱北者団体から亡命政権のトップに就くよう要請されたと報じられた。亡命政権樹立は夢まぼろしではないのだ。関西大学教授の李英和氏(北朝鮮経済論)の分析はこうだ。
「ハンソル氏はビデオでパスポートも見せました。これは自分が北朝鮮国民であり、いずれ帰国するという意思の表れ。“北の政治への口出しは内政干渉ではありません”と固い決意を語っているのです。いまはマカオかヨーロッパにいるという声がありますが、ハンソル氏はオランダの大使に世話になったとも語っています。マカオなら中国政府の手前、ビデオ公開は難しい。ヨーロッパに逃げ、亡命政権の準備を進めていると考えてもいいでしょう」
韓国で取材中の国際ジャーナリスト・太刀川正樹氏もヨーロッパでの亡命政府樹立の可能性を示唆する。
「ヨーロッパは韓国や中国に比べて北から遠い場所にあり、安全性が高い。しかもけっこうな数の脱北者がいます。政権樹立には資金が必要ですが、スイス銀行などの金融機関があり、米CIAや韓国政府にとってアシのつかない送金がやりやすいという利点がある。特に英国はMI6という諜報機関があり、昨年、北の公使を脱北させた実績もある。英国に政権をつくる公算が高いと思われます」
亡命政権の樹立は正恩を追い詰めそうだ。
「以前から、正恩体制崩壊を狙う韓国人と脱北者が、第三国で特殊作戦の訓練をしているという話があります。平壌に武器を搬送し、街角に隠しているというのです。亡命政権の活動が始まり機が熟したら、彼らが武装蜂起するかもしれない。蜂起しなくても正恩は不安で眠れないでしょう」(太刀川正樹氏)
亡命政権樹立で正恩はストレスの限界に。酒に走ってさらに激太りし、お陀仏――。なんてことになりかねない。 日刊ゲンダイより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年3月12日日曜日
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