2018年2月20日火曜日

北核爆撃が取り上げられたミュンヘン安保会議

 「只今、ジェームズ・リッシュ米上院議員が『万一、ドナルド・トランプ大統領が北朝鮮に武力を使用するなら、それは鼻血作戦(北朝鮮の核・ミサイル施設に対する制限的打撃)でなく、大規模で速やかに行われるだろうし、死傷者と破壊の規模は途方もないだろう(biblical)』と話した」

ミュンヘン安全保障会議(MSC)に出席しているブルッキングス研究所のトーマス・ライト上級研究員が18日午後、自身のツイッターに書き込んだものだ。彼は「この爆弾発言を残した後、リッシュ議員はいかなる質問を受けずに空港に行ってしまった」とも書き込んだ。

数時間後、MSCのウェブサイトにリッシュ議員の発言の全文が入った映像が掲載された。「議員討論-米国の外交政策」セッションから出た彼の発言の要旨は次の通りだった。

「トランプ大統領は金正恩(キム・ジョンウン)氏が核兵器を米本土に運ぶ運搬システム(大陸間弾道ミサイル・ICBM)を完成することは無いようにすると約束した。鼻血作戦はない。もしこのようなこと(武力使用)が始まれば、これは文明史上最も災難的な事件の一つになるだろう。だが、とても短く終わるだろう。そして、その結果により、大規模な死傷者が発生するだろう。大統領がそのようにしないだろうと信じる人々は一歩退いて一息入れ、彼の言うことを聞いてみなさい。大統領は直ちにそのようにする準備ができている」

米本土に対する直接的脅威と判断すれば、トランプ大統領がICBM完成段階に達する前に北朝鮮に軍事的打撃を加えるという趣旨だった。ライト研究員が「爆弾発言」と表現したのは上院外交委員会所属の与党議員の発言ということから格別な重みを持っているからだった。

だが、韓国外交部は19日午前までリッシュ議員がこのような発言をした事実さえ知らなかった。16~18日に行われたMSCに参加した韓国の外交部当局者がいなかったためだ。

MSCは世界最大規模の例年国際安保フォーラムだ。欧州だけでなく、米国とアジア地域で政府の高位当局者が大勢参加して安保戦略を議論する「安保五輪」のようなものだ。主催側の招請状があってこそ参加することができ、ほとんど非公開セッションで行われるため、率直な討論が可能だというのがMSCのメリットだ。

今回の会議ではハーバート・マクマスター米ホワイトハウス国家安保補佐官が基調演説を行った。テリーザ・メイ英首相、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相など最高級要人と河野太郎外相、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相など外交首長も参加した。

北核問題はMSCの主な議題の一つだ。尹炳世(ユン・ビョンセ)前外交部長官は2015年から昨年まで毎年MSCに参加して北核関連議論を主導し、各国の外交長官と二国間会談を行った。韓中間高高度ミサイル防衛(THAAD)体系に関する対立が最高潮に達していた昨年2月当時、尹長官が王毅中国外交部長に会ったのもMSCが契機だった。だが、今年のMSCで康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の姿は見られなかった。韓国で招請されたた要人は康長官と秋美愛(チュ・ミエ)共に民主党代表だった。秋代表は招請を受諾し、17日午後、核安保セッションにパネルとして参加した。だが、康長官は終盤まで苦心したところ、行かなかった。

外交部当局者は「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)に北朝鮮が参加して各国の関心が高まり、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談を望む最高級要人が多かった。主催国として客応対に気を遣う部分が多かった」と説明した。

だが、かろうじて再開された南北対話の動力を続けていくための国際的協力が切実な状況で、MSCのように有益な機会を活用できなかったのは残念だという指摘も出ている。外交消息筋は「MSCは一年の国際安保情勢の流れを読むことができる風向計」として「特に、北核局面が急変する状況で、米国など主要国の高位当局者らと接触して踏み込んだ意見を交わすことができる場だが、そのまま逃したのは惜しい側面がある」と話した。

中央日報より

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