平昌五輪のスノーボードの女子スロープスタイルの決勝が、激しい風が吹く最悪の状況で行われ、転倒者が続出した問題について、世界中から、その運営について批判の声が相次いでいる。
メダルが期待された日本勢も危険な風の悪影響を受けて藤森由香が9位、広野あさみが12位、岩渕麗楽が14位、注目の鬼塚雅も尻餅をつき19位と散々な結果に終わった。
ヤフースポーツの米国版は「五輪のモラルへの嫌悪。どうやって札束とテレビがスノーボード女子選手を危険にさらしたのか」という批判記事を掲載した。
コラムを執筆したジェフ・パッサン記者は、「むちを打つような風が選手に襲い掛かった。ジャンプをする前に選手たちは骨折はしないか、じん帯を切らないかと不安におののいた。50回あった滑走のうち、41回でつまずきと転倒があった。幸運だったのは、大きなけが人が出なかったことだ」と危険だった競技の様子を伝えた上で、「五輪期間は25日まであるのだ。女子のスロープスタイルの競技は月曜に行われるべきでなかった」と突風が吹き荒れる中、約1時間遅れで決勝を強行した大会運営を批判した。
オランダのシェリル・マースは「これはただのショーだ」と訴え、多くの選手が大会主催者に競技前に懸念を伝えたが、無視されたという。
4位に終わったノルウェーのシリエ・ノレンダルは、「彼ら(FIS)はショーを見せたがっている。大きな怪我が起きるかもしれなかった。アンフェアな競技だった。まだ五輪競技となったばかりのスポーツだが、我々、選手全員が感じたことは、ただただ残念だった」とコメントした。
日曜日の予選が強風で中止となった際、競技関係者は、ノレンダルに「もし怖ければ、選手たちを滑らせることはしない」と説明していたらしいが、「FISは各コーチと相談の上で競技再開を決定した」という。
パッサン記者は「全くの驚きだ。五輪中継に何十億ドルを支払うテレビネットワークのため、選手たちに犠牲を払うように説得したのだ。想像してほしい。この競技は50フィート(約15メートル)の高さに飛び出して体をねじり、ジャンプで沸かせ、きれいに着地するものだ。彼女たちの命は、運営側との信頼に基づいている。だが彼女たちが信頼を置く人々はそれを売り払ったのだ」と強烈に批判。
「テレビが(競技の強行を)必要としたのだ。大回転が延期となり(テレビ局)NBCのプライム枠に穴があいた。うまくいったとは言えないまでもスロープスタイルでその枠を埋めた」と、強行された裏事情を暴いた上でこう訴えた。
「五輪の真の目的を忘れないでほしい。だが、今の五輪は札束を生み出し、運営者に富をもたらすために存在している。モラルと衝突しても月曜日の午後のように、勝つ方はいつも決まっている」
英国のBBCも「女子スロープスタイルの決勝は危険すぎた。風が大混乱を引き起こす」との見出しで、出場全選手が、最低1回は転倒した競技の様子を伝えている。
この記事でも、各選手が悪コンディションに不満を漏らす声を伝え、銅メダルを獲得したエンニ・ルカヤルビは、「運営側の決勝実施の決定は正しくなかった。練習時は、まだましだったが、それから本当に天候が悪くなったので、中止するか、延期すべきだった」と語った。
IOC(国際オリンピック委員会)は「選手の安全が最優先事項」とし、マーク・アダムス広報は「競技は国際スキー連盟によって行われている。彼らは選手のことを理解し、競技の際のコンディションについても理解している」と、FISに丸投げするような談話を残した。
また、今後、他競技が延期されることで、五輪期間が延期される可能性については、IOCは、「これについて議論をするには、まだ早い。長野五輪では閉会式の5分前に滑降競技を終えた。この段階で触れるにはまだ早い」としている。
また記事では、記者が現場をレポート。「『寒すぎる』『風が強すぎる』がこれまでの2018年平昌大会での選手から聞かれる不満のほとんどだ」とした上で、「大会中継に多額を投資している世界各地のテレビ局はぎりぎりでの日程変更を嫌っており、五輪(運営)に多大なプレッシャーがかかっている」と、悪コンディションで競技が強行された理由を分析した。
これらの批判の声を大会運営側はどう受け止めるのか。ここから先も続くスノーボード競技で大会運営側の動向に注目が集まる。infoseek newsより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年2月13日火曜日
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