不敬罪の利用の中止

表現の自由に関する国連特別報告者を務めるデービッド・ケイ氏は7日、タイ当局に対し、当局に批判的な意見を封じるための、政治的道具として不敬罪を利用するのをやめるよう訴える声明を発表。

タイでは国王や王妃、王位継承者らを中傷すると不敬罪に問われます。昨年12月に即位したワチラロンコン国王の経歴に関する英BBC放送の記事をフェイスブックで共有したことが不敬罪に当たるとして、軍事政権に抗議する活動を続けてきた学生活動家が逮捕されています。

ケイ氏は声明で、公人は批判の対象となるものであり、タイ刑法の不敬罪規定は国際人権法と相いれないと指摘。

逮捕された学生活動家の保釈に関する裁判所の審理が非公開となっていることに懸念を表明。

不敬罪規定は民主国家にふさわしくない。タイ当局は刑法を修正し、刑事訴追を正当化する法律の撤廃するための措置を取るように促すと強調しています。