地中海からIS空爆

米海軍は3日、過激派組織ISに対する攻撃を開始して以来初めて､地中海に配備した空母から戦闘機による空爆を実施しました。同軍が同日、明らかにしました。

海軍当局によると､スエズ運河から地中海に入った空母ハリー・S・トルーマンから戦闘機が出撃しました。同艦を旗艦とする空母打撃団群がこの地域で空爆を行うのは､2003年イラク開戦以来です。

これまでの空爆はもっぱら､ペルシャ湾に配備された空母あるいはバーレーンやトルコなどの基地から発進した米軍とその同盟軍によるものでした。

米海軍によると、空爆が実施されたのは､イラクとシリアですが、爆撃の回数や標的など詳細は明らかにされていません。

米国は、ロシアがこの地域で軍事展開を強めている事に懸念を深めています。また今回の空爆はトルコに対し､同国のインジルリク空軍基地以外にも､シリアに対する空爆を実施する手立てがある事をしめすものとなります。ロイターより