2016年6月12日日曜日

地中海に空母打撃団群2隻配備

7月にワルシャワで開かれる、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、米軍は現在、2隻の空母を地中海に配備しています。米政府がロシアの軍事行動に対抗し、過激派組織ISとのたたかいを加速させようとしている中での動きです。

空母ドワイト・D・アイゼンハワーがペルシャ湾に向かう途上で地中海に入り、空母ハリ・S・トルーマンの任務を引き継ぎます。それにより同艦は、8ヶ月に延長された任務を終え、米本土に帰還することができると同艦に搭乗する米海軍関係者は説明します。

米欧州軍は、アイゼンハワー空母打撃団群が8日、地中海に入った事を認める声明を発表。欧州における米国の「安全保障上の利益を守る為」としています。

これは、NATOが東欧からトルコにかけて行う軍事演習に並行した動きです。演習は、NATOが昨年合意した計画の有効性を確認するために予定されたものといいます。

一連の動きは、軍艦や潜水艦を地中海に航行させ、演習を計画するロシアとの緊張を高める可能性があります。ロシア大統領府のベスコフ報道官は7日、NATOの演習は信頼と安全の雰囲気づくりに寄与しないと述べました。

米欧州軍のハーナンデス報道官は両空母の同時配備で引き続きISの勢力や作戦上の利益を後退させると説明。ウクライナ情勢をにらんだ作戦行動にも寄与すると述べました。

米海軍によると、空母トルーマンは昨年12月、ペルシャ湾に到着。72機の艦載機がイラク・シリアのISの標的に対し1481回の空爆や宣伝物の投下を行いました。今月3月に地中海に移動した後も68回の空爆を行っています。

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