今回のイギリスのEUからの離脱は実現まで最低でも2年はかかると言われており、今、世界の株式市場が急落し金が急騰する必要が本来ならない筈なのです。
ではなぜこれほどまでに株式市場や金市場が反応しているのでしょうか?
答えは、デリバティブです。
今回、世界で2番目に大きな下落を見せた株式市場は一体どこか?となるのです。
ドイツです。
以前も指摘しておきましたが、【ドイツ銀行】のデリバティブに世界中の目が集まっているのです。
【ドイツ銀行】のデリバティブ保有残高が、55兆6000万ユーロ、円換算で7000兆円近い、とんでもない金額に膨れ上がっていると言われており、これはドイツGDPの20年分に相当する金額となっているのです。
この7,000兆円近いデリバティブ残高で、仮に1%損を被れば70兆円にも達するのです。
今回の金融市場動揺で仮に数%の損を【ドイツ銀行】が被っていれば、軽く100兆円を超える損となり、【ドイツ銀行】だけでなく【ドイツ政府】も連鎖破産する事態もあり得るのです。
また、日本の銀行も【ドイツ銀行】との取引を通じて膨大なデリバティブ取引を行っているとも言われており、金融専門家なら関係ある”2者”から逃げておくべきだというのも頷けますし、仮にこの【ドイツ銀行】のデリバティブ破たんが起これば、影響はこのドイツ・日本だけにとどまりません。
この7,000兆円のデリバティブをどのようにして解消させていくのかとなるからです。
デリバティブは一方だけが存在している金融商品ではなく相手方がいます。
この相手方は利益が上がったと思いましても、相手の損が大きすぎて払えなくなった時、悲劇が起こるからです。
複雑に絡み合った総額7,000兆円もの【ドイツ銀行】のデリバティブがどうなっているか。
事前には内容は漏れないでしょうが、この破たんが起こればリーマンショックどころの規模の話ではなくなるのは明らかであり、このため≪金≫がひとまず急騰したのも理解できます。
金融商品であれば金融機関の破たんで消えてなくなりますが、≪金≫は現物が手元に残り、金融機関が破たんしましても<ゼロにはならない>からです。
ジョージソロス氏であれば、自分一人で世界中の≪金≫を買い占めることが出来るはずであり、今後も上げては売られ、売られては買われて、徐々に保有残高を増やしながら、人生最後の「勝負」に挑むのかも知れません。 GLOBAL EYEより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年6月26日日曜日
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