2016年6月3日金曜日

中国で薬物使用者急増

薬物汚染が蔓延する中国では、薬物使用者による事件・事故も続発している。

昨年6月には、海南省海口市に住む一家3人が近所に住む薬物中毒者の男に惨殺された(『海南在線』。中国ニュースサイト、以下同)。同年7月には、広東省恵州市に住む男が、薬物を使用した後に両親を刺殺した後、飛び降り自殺を図っている(『新華網』)。

広東省で発行される地方紙の記者によると、薬物使用者による凶悪犯罪が多発している要因としては、中国で流通している薬物の質の悪さがあるという。

「庶民の薬物使用者には、享楽のためというより現実の辛さから逃れるために薬物を使用するケースが多く、薬物影響下で自暴自棄になって凄惨な事件を起こすことが多い。低所得者の間で流通している安価な薬物は、不純物の割合がかなり高く、バッドトリップを誘発しているとも言われている」(地方紙記者)

薬物によって引き起こされる交通事故も深刻な社会問題となっている。

湖北省で今年2月、薬物常用者のドライバーが高速道路を150キロにわたって逆走(『中国広播網』)。4月には浙江省で、検問中だった警察官が、薬物使用者が運転する車に50メートルに渡って引きずられるという事件も起きている(『新浪』)。

広東省在住の日本人男性(36)も、薬物影響下で運転しているとみられるドライバーに幾度も遭遇したことがあると話す。

「真冬なのに窓を全開にして、絶叫しながら運転している人がたまにいる。また、見通しのいい場所で、あり得ないところに突っ込んでいる事故車両を見かけることもある」

公安部によると、2013年以降、薬物影響下にあるドライバーが関わった交通事故による死者数は1562人、負傷者数は4934人に達した。「飲んだら乗るな」だけでなく、「キメたら乗るな」という意味の交通標語も登場しているほどだ。

こうしたなか、薬物影響下での自動車運転に対し、厳罰を求める声も盛り上がっている。中国の現在の道路交通法には、飲酒運転は取り締まれても、薬物影響下での運転には罰則がないのだ。

違法薬物の製造や密売には、最高で死刑という厳しい罰則が設けられている中国だが、実は使用者に対しては意外なほど寛容だ。例えば、覚醒剤の所持も、個人使用と認められる量である場合は、2週間程度拘留されるのみで、不起訴処分となることがほとんど。

中毒者の場合は『戒毒所』と呼ばれる更生施設に送られることになっているが、慢性的に定員オーバーのため、そのまま野に放たれることも多い。こうした制裁の軽さが、違法薬物の広がりに拍車をかけている側面もある。

今から約180年前、アヘンの蔓延で国家存亡の危機を味わった中国が、再び薬物がらみの国難に直面している。 夕刊フジより

薬物の広がりで中国の国は破滅の道を歩むかもしれない。薬物から抜け出すのは容易なことでないと聞いているだけに、中毒者が国中に広がり取り返しの付かないことに事になるかもしれない。国は薬物の使用で国が滅びる事態に直面しているようである。経済の低迷で薬物を使用して

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